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感情の咀嚼

私は小説が好きで、特に島本理生さんや加藤千恵さんが好きだ。
好きな理由はそれぞれたくさんあるが、お二方を好きな理由として共通なことは
私が持て余している感情を言葉にしてくれることだ。
私は自分の中に生み出された感情なのに、その感情を言葉にすることがたいそう苦手だ。
だから、人にその感情が生まれた状況を話したり、本を読んだり、そうしていく途中でようやく自分の感情を言語化していける。
言語化できると、不思議とその感情を咀嚼して飲み込むことができる。
(たまに飲み込むの嫌すぎてオェー!ってなるけど笑笑)
そうすると、消化するかしないかは別にして、同じところをぐるぐる回っていた感情は落ち着いて次のフェーズに移行する。
noteをやっているのも、ようやく言葉にできた感情を忘れたくないと言うのが大きい。
言葉はすごい、いい感情も悪い感情も言葉にすると落ち着いてくる。

話は逸れたが、この間友達と久しぶりに本屋に行った。
私が好きな島本理生さんの作品を友達に紹介していたら、まだ読んだことがない加藤千恵さんの短編集の作品を見つけた。
ウキウキで購入し、早速読んだのだが、、、

さすがとか言いようがない。
本当に一つ一つの作品は短いが、言葉が重い。
重いと言う表現が適切かは分からないが、自分の心にズブズブ刺さってくる。
そしてしっかりと心に残る。
経験したことある感情も、そうで無い感情も、こんなに短い作品なのに驚くほどたくさん見つけられる。

もう春になってしまったけど、2024年もたくさんの感情を言葉にして残しておきたいと思った。
最近加藤千恵さんの小説買ったので、その感想も別で書いておこう。
大事な最初の感情を忘れないでおくために。

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