うちのオヤジ
今日は気晴らしにうちのオヤジ(実父)の話をしよう。
うちのオヤジはマジで圧倒的ポジティブかつヤバイ奴である。
ポジティブさでいうと右に出るものはいない。
(マジでうちのオヤジよりポジティブなやつは会ったことがない)
そして明らかに思考がおかしい。うちのオヤジの前ではどんな常識も瞬殺で崩れ落ちる。
こんなこと書いたらどんなやつやねん?ってなるのでとりあえず適当に2.3個エピソードを持ってきた。
暇だったら読んでみて。
うちのオヤジエピソードその1
2024年一発目に最強の笑いをくれたのはうちのオヤジだった。
そう、あれは2024年1月1日。
早朝に初詣に行き、お正月特番にも見飽きた夕方、うちのオヤジが運動不足解消のために散歩に行くと言い出した。
せっかくだから私もついて行こうと、玄関で便所スリッパのようなサンダルを履いて外で待つオヤジの元へ走って行った。
オヤジは私の足元を見るなり
「外を歩くんだからもっとちゃんとした靴を履きなさい、人様に笑われるよ」
と指摘してきた。地面がちょっとぬかるんでいるところもあったので、うちのオヤジのいうとおりスニーカーに履き替えに行った。
なんだかんだ破天荒だけどこういうところは気にするんだよな〜
と散歩といえど気を抜かないオヤジに感心しつつ、スニーカーを履いていると、、、
そとからペリッペリッという不思議な音が聞こえてきた。
とりあえず気にせず外に出て、いざ一緒に散歩に行こうとして何気なくオヤジの足元を見た。
(私にそんなこと言っておきながら、自分はサンダルだったりして?笑笑)
、、、二度見した、、、
私の目に映ってきたのは、スニーカーを履いたオヤジの足、ではなく
ズボンの裾をガムテープでぐるぐる巻きに貼り付けたオヤジの足首だった。
おいおいおいおいおいおいー!!!!!
娘には靴の事指摘しといて、オヤジはその足首気にしなかったのーーー?!?!
夕方の空にカラスの鳴き声と私の笑い声が響く。
ひとしきり笑い終わった後、オヤジにその足首はどうしたのかと聞いてみた。
「ちょっと裾が長くてな、もしかしたら地面についちゃうかもしれないから。
これなら汚れないだろ(ドヤ顔)」
いやいやいや、地面に汚れない代わりにもっと大事なもの汚している気がする!オヤジの世間体とか!!
てか娘に「人様に笑われるよ」って言ってる時点で自分に特大ブーメラン返ってきてるからな!!笑笑
その後視界にオヤジの足首が入る度に笑ってしまい、非常に楽しい散歩になった。
帰宅後、爆速で母に報告に行こうとするとオヤジが後ろからついてきた。
オヤジ「お母さんに言おうとしてるんだろー照」
いやいや、照れるならやるなよ!
そしてニヤニヤしながらダイニングの椅子に座ってガムテープを剥がしていた。
母が大笑いしたことは言うまでもない。
うちのオヤジエピソードその2
うちのオヤジは家族から勧められたり、逆に忠告されても全く気にしない。
常に我が道を行くタイプ。
しかし家族以外からの話なら以外となんでも素直に聞き入れる、ちょっとめんどくさい男だ。
例えば、うちのオヤジは禿げている。これは悪口ではなく事実だ。もう私が幼い頃からずっと波平スタイルだ。
私が思春期の頃はだいぶオヤジに向かって「うっさいハゲ!!!」と言ってしまい、今ではそのことを深く反省している。
そんな娘の反省とは裏腹に、オヤジは全くハゲであることを気にしていなかった。
というか、案外髪の毛生えていると思っていた。
(どんだけ〜)
なので娘からいくらハゲ呼ばわりされようと、当の本人は思春期の反抗くらいにしか思っていなかった。
しかし、幼馴染みが経営している床屋に行った時オヤジの自分の髪の毛への自信は見事に打ち砕かれる。
幼馴染の床屋「〇〇ちゃんも髪が細くなってきたね、俺もだけど頭がどんどん寂しくなるよな」
オヤジ「え、わしそんなハゲてる?!」
若干ソワソワしたオヤジだが、そのまま気持ちよく会話をし、最後鏡を使って自分の後頭部を見た。
オヤジ「わし、こんなにハゲてたの?!?!?!」
幼馴染の床屋「〇〇ちゃん、前からだよ!!!笑笑」
オヤジはいつも話に夢中で鏡をちゃんと見ていなかったようだ。
オヤジ曰く、前からは薄くても後ろはもっとフサフサだと思っていたらしい。
友達からもハゲを否定されず、オヤジの自尊心は酷く傷つけられた。(娘からいくらハゲ呼ばわりされてもびくともしなかったのに)
それから数日後、オヤジは家族がどんな毛生え薬を紹介しても何一つ試そうとしなかった。
それでも毛生え薬への興味はあったらしい。
オヤジは仕事帰りの車のラジオショッピングで紹介された毛生え薬を買っていた。
あんな怪しさ満点の薬、誰が使うのかと思っていたら、、、
うちのオヤジかよ?!?!
なんで家族が勧めたものは買わないくせにラジオショッピングなら買うんだよ!!!!
それを使って数日後
オヤジ「なんか毛根がピリピリしてきたー!効いている気がする!!!」
、、、ただ頭皮がかぶれただけだった。
オヤジの思い込みも虚しく、ラジオショッピングでかなりの高額で買った薬は半分も使われることなく処分された。
うちのオヤジエピソードその3
まだ私が中学生の頃、オヤジは転職して小さな会社で働いていた。
仕事がすごく好きなことは見ていれば分かるが、いかんせん正直すぎた。
白いものは白、黒いものは黒、と言ってしまう性格の為、かなり社長の奥さんから煙たがられていた。
オヤジは毎日仕事から帰ると奥さんの愚痴を言っていた。
そして、転職して1年半が経とうとするころ、オヤジは日中にスキップしながら家に帰ってきた。
母「こんな日中にどうしたの?!仕事は?!」
オヤジ「クビになった!!!あんな会社、辞めれてせいせいしたぜ!!」
学校から帰ってくると緊急の家族会議が行われ、私はオヤジの無職を言い渡された。
私は中卒で働くことを覚悟した。
姉は電卓を叩いて、残りの奨学金で卒業できるか考えた。
母は無言でパートを増やした。
そしてオヤジは、、、マクドナルドを買いに散歩に出かけた。
、、、期間限定のシナモンメルツを買って家族にも食べさせてあげたかったようだ。(脳みそ平和かよ!!!!!)
いや、待て、いいんだけど、別にいいんだけど、状況分かってる?????
その後二ヶ月間の無職を楽しんだ後、オヤジはあっさりと今の会社に転職した。
今でも働いていて、楽しそうだ。
オヤジ「あの会社でクビ切られてよかったよー!おかげで今の会社で働けているし!」
あの時の私たちの不安はなんだったんだろう?
まあ、オヤジが楽しく働けているならそれでいいのだが。
そんな感じでうちのオヤジは圧倒的ポジティブかつヤバい。しかし、思春期の頃はさておき、私はオヤジのことが大好きだ。
いつかオヤジみたいな人と結婚できたら、、、なーんて思わないこともないような笑
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