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でも、大人だよ

それは年明け、実家に帰省し、母と世間話をしながら買い物に行っていた時のこと。
今年明けから親と買い物行くとか仲良いじゃんと思った人、はい挙手〜!
そうですね、そう思うのも無理ないが、まあ聞いてくれよ。(ささ、くつろぎながら)

実は私がまだ実家にいた頃、母とのいざこざがなかった日はない、、、というほど酷かった。若干(かなり?笑)母がヒステリック気味なこともあり、私は母の何が地雷か分からなくて接し方に困っていた。
言い合いもめっちゃした。
でも、いつしか私は言い合いすることすら面倒くさくなり母ときちんと向き合わなくなった。
それでもカチンとくることもたくさんあり、自分の感情をコントロールすることがめっちゃ大変だった。
母は価値観の押し付けもひどく、私は閉口した。
そんなこんなで、「こんな家出てってやる!!!」と思って、社会人になると同時に私は実家を飛び出した。

あれから月日は流れ、私は婚約破棄し、転職を2回ほど経て、未だに実家に戻ることもなく1人で気楽に過ごしている。
勿論こういう私の生き方は、母が望んでいた生き方ではない。
育て方を間違えたと言われたこともある。
でも、いくら望まれてなくても、生きているのは私なのだ。
そして、育て方を間違えたとて、御年30歳になろうとする娘はこれからも生き続ける。
消えてなくなることはないし、やり直しもできない。
否定しても私も母も虚しくなるだけだと、早く気づいて欲しかった。

そんな私と母の関係がよくなったのは、パンデミックもあり、2年程実家に帰らなかったことがきっかけだと思う。

また会えるかどうかわからない。

多分なんとなく私も母もそう思ったのだろう。
衝突は減って、お互いいい感じの距離感で接することができるようになってきた。

とまあこんな感じで、長い時間をかけて年明けに仲良く買い物に行から関係になったのだ。
前置き長ぇーーーー!!!!!!

で、買い物の道中に母と世間話をしていた。
仕事のこと、最近行って美味しかったお店のこと、友達と話して笑った時のこと。
久しぶりに会う母に、私は喋り続けた。
そしてふと、私がつぶやいた。
「もう30歳か〜」
母は笑った。
「何言ってんの、まだまだ若いでしょ」
いつも否定形で返答されていたので、母も歳をとって言い方が優しくなったのだなあ〜と感心しつつ、私はキッパリと返した。
「でも、大人だよ。ちゃんと大人って言える年齢だよ。」
なんとなく、母が私のこの発言を噛み締めているような気がした。

自分でも、ちょっとさっきの発言を反芻していた。
そうだ、私は大人なのだ。
どういう生き方をしても良いが、その責任を取るのも私なのだ。
せめて、逃げ出したくなるような、そんな無責任な生き方はしたくないな、なんて、新年早々自分の生き方を考えてしまった。

仕事や遊びの予定を入れてないと思考に余裕があり、思わぬ方向に飛躍する。
まあ、これもまた良いのだが。
今年はもう少し思考の余裕を作って、たくさん文字に残しておきたい。
そんなことも考えた。

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も何卒宜しくお願いします!

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