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この会社一筋20年以上の自分が退職を決めて見えたこと


突然ですが、
20年以上勤めた会社を
退職しようと思っています。

転職が理由ではありません。

起業をしようと思ったためです。


退職へ意識が向いたきっかけは、
生まれて初めてのコーチングセッションでの
やりとりでした。

数回にわたって自分が受けたコーチングで
自分は大きく変わることができました。

そのコーチングを通じて
過去の自分のように進むべく道が見えずに
苦しんでる人の手助けをしたい

その為にこれからの人生を使いたい、

と思ったことが起業の理由です。

一社一筋20年以上働いてきた上で
退職を真剣に考えている
今だからこそ見えた思いと
そこに至る経緯を綴ります。

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わたしは車関係の商社で
中間管理職をしています。

高校を卒業してからすぐに就職をして、
この会社一本で働いてきました。

若いころからおせじにも将来有望の
社会人ではありませんでした。

不思議と夜しっかり寝ても
朝起きることが出来ずに
初年度から年に10回以上
遅刻をしてしまっていたり、

車の会社ということもあり
運転をする機会が多かったのですが、
長時間運転に集中することが
どうしても出来ずに

月に一回は小さな自損事故を
年に一回はやや大きめの自損事故を
コンスタントにしていました。

またある日は河原で休憩をしたあと、
河原に仕事のカバンを置きっぱなしだったことを
会社に戻ってから思いだし
急いで河原に戻った時にはすでにカバンは無く
中に入っていた多額の小切手やら
預かった印鑑証明書やらに対する
責任や対応などで大問題になったりしていました。

他にも上げたらキリは無いですが、

とにかくそんなことばかりの
社会人生活だったので
会社では完全な問題児でした。

仕事で素晴らしい実績を出していたわけでもない自分は
完全にお荷物状態でした。
ただ不今思い返してみても
あまり悲痛な感情の思い出はありません。

じぶんはそんなものかと半分諦めていたのかもしれません。

営業だった自分はお客と話す機会が
良くありました。


仲良くなると先方の社長からかわいがってもらい
自分も楽しい気持ちになり
その時間を過ごすことが幸せでした。

ただ、初めて行く営業先には
毎回ひどく緊張してしまい

何かのアクシデントで訪問が無くなってしまえばいいと

先方の玄関前についてから、
いつも最後の願掛けをして
不慮の事故を待ってたりしてました。

そのくらい人見知りが激しく
今でもそれは治っていないと思います。


そんな問題児の自分だったので
社内ではよく目を付けられて
何かあっては叱責をされる日々でした。


残念ながらメンタルが強い人間ではない自分は
叱責を受けるたびに
胃が痛くなり落ち込んでは
自信を喪失していました。


思えば小さいころから自分に自信がなく
気も小さく、人の顔色をいつも気にする子供でした。


そんなつもりはないのに
結果として問題児だった自分は
入社から数年ごとに問題を起こしては
部署を次々と異動させられていました


異動をするごとに発生をする
初めてのお客に会う儀式が
本当に嫌でした。

どうして営業になったのか不思議です。


ただどこにいっても
一度打ち解けることが出来たお客とは
とても深い関係を気づくことができました。


そういった深い関係性を築けたことがプラスに働き
ある受け持ったプロジェクトの実績を
短期間で急回復させることができました。

そこで社内の評価が急転回であがり
自分のポジションも上がっていきました。

ただ、自分の不注意からの失点も相変わらず発生し、
役職が上がってからも会社から
叱責をされることはたびたびありました。


それでも部署のスタッフや
お客にもたくさん助けられて
受け持つ部門の売り上げは長い間継続して
達成をすることができていました。


会社としては

自分に対して
役職者としての資質に不満があるが

実績出てるからまあしょうがない、

という感じだったと思います。



そんな中

2020年にやってきたコロナ禍で
市場が冷え込み
今まで培った売り上げも急落しました。


会社からは今まで蓄積した
自分への不満が一気に噴き出し

自分のやることなすことに
全てに叱責がはいる状態になりました。


これからは容赦しないからな!
そんな強い意志を感じました。

きっと役職者である自分をどうにか
更生させてあげないと。

という会社としての
親心もあったと思います。


もちろん自分が責任者として足りない部分も
実際にたくさんあったし、
今もたくさんあると思います。

実績についても達成しない
管理責任は自分にあります。


ただやることや
言動すべてを拾われて
叱責をされ続けているうちに
自分がどうすればいいのか
分からなくなっていました。


あまりにも急激に悪化した会社との関係を
相談できる人は会社の中に誰もいなく

家族にも相談をするきっかけがつかめずに
一言も会社の話しをすることができない毎日が
続きました。


前も見えずに後退するばかりの日々に
夜もろくに眠れないようになってしまい
布団に入っても答えの出ない悩みについて
グルグルといつまでも考えていました。


そんな時にわずかな可能性を求めて
受けたのがコーチングでした。


最初は半信半疑でした。

弱っている自分につけいって
マインドコントロールされるのかな
という心配もありました。


でも他に何も解決策が
思いつかない状態で

藁にもすがる思いで
インターネットで見つけたコーチに
せっしょんの申し込みをしました。


そこで出会ったコーチとの
最初のセッションで

今まで誰にも言えなかった
自分の中にある思いを
全力でぶつけました。

最初は、初対面の相手に
気取った気持ちもあり
40代の中間管理職を意識して

冷静に話していたのですが、

コーチから、

『話している内容と表情が全くあっていないように感じます。
本当に話したいことは話せていますか?』

の言葉で気持ちのリミッターが外れて
心にあった本当の思いをとめどなく吐き出しました。


内容はネガティブなものばかりでした。

『自分だって頑張ってるのに会社は全然認めてくれない』

とか

『いいときばかりちやほやして
 悪くなったら梯子を外す卑怯者ばかりだ』

とか

『どうせ自分なんてもう会社に必要ない』

とか

『俺だってまだ本気出してない』

とか。。。


おそらく1時間以上
ほぼ一方的に話していたと思います。

そして、
気づくと気持ちがすごい
すっきりしてる自分がいました。


コーチは自分が喋っている間は
ほとんど言葉を発することなく
相槌をうってくれるだけでした。

何か問題の答えに行き着くような
会話はなかったと思います。

でも今まで味わったことがないくらい
心が軽くなっていました。

何だか救われたような気持ちでした。


そしてようやくわかりました。

自分は誰かにただ思いを聞いてほしかったんです。

自分のことを認めてほしかったんです。


誰かに思いを聞いてもらうことで

こんなにも気持ちが救われることを知りました。


頭がすっきりとしたところで
コーチから質問をもらいました。

『ここまで話してみて何を感じますか?
      今どうしたいと思っていますか?』


会社でもう一回自分を立て直して
頑張ってみる姿を想像しました。

でもそれを考えるほど、
心臓がぎゅっと締まり
汗が出て硬直する自分がいました。


自然に今の会社の中ではなく
会社の外で働いている自分を
イメージしていました。

とても楽しい気持ちになりました。

新しい自分の人生を歩いてみたい
という気持ちになりました。

成功する道が見えたわけではありません。

むしろ一つの会社しか経験していない自分が
成功をする道はこの時は何も浮かんできませんでした。

でも迷いなくそうしたいと強く思いました。


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退職をリアルに考えてみて初めて
いかに自分がどっぷりと
今の会社に浸っていたかがわかりました。

後継者を作らないと、
と常日頃から意識をしていたけど
実際に辞めた後を真剣に考えてみると
誰も託せる人がまわりにいませんでした。

誰かが勝手にやるよ、
という感じだとは思っているのですが

バトンを渡す人が見当たらないのに
適当な人にそれを渡して
自分は次のステージに行く

というのがどうしても出来そうにありません。


社内規定では1か月前に退職の意思表示をすれば
辞められます。
提出するのは退職願の一枚だけ。

作業はとても簡単なことです。


でも自分にはやっぱりそれだけではなくて。

これまで苦楽とともにした大事な仲間がいます。

頼って助けてくれた大事なお客様もいます。


それを今の状態で放り出して次に進む踏ん切りが
つきません。


全部杞憂に終わって、

とりあえず進んじゃいなよ、
全力で応援するから!

と祝福をもらえるて

結果はポジティブだったりするかもしれません。


でもここまでお世話になった会社だから、

これまでたくさん迷惑をかけた
勝手ながらの恩返しをこめて
わずかながらも礎を作りたい気持ちです。


そしてやっぱり
新しい道に進みたい気持ちは変わりません。

自分の人生を救ってくれた対話で
今度は自分が誰かを応援したい。

その為に自分の人生を
より多く使いたい。

あとはこの一社しか知らないまま
死んでしまう人生が純粋に嫌だな
という思いもあります。

だから起業をしたいという思いに
迷いはありません。


それに向けての最善の道は

今現在まったく見えていません。


必死にあがいていろいろ模索したり
たくさん失敗したりしてるうちに
細くても自分が歩きたいと思う道がみつかると
楽観的ですが今は信じています。

また進捗をここで報告出来たらと思います。

ではでは。





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