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『相手を見て判断しなさい』という指示ではもう時代遅れ!?

Hola chavales!!!!

2019年12月19日 Twitterで投稿した内容です。

『相手を見て判断する』
『相手を見て選択する』
2つの言葉を比較した時に後者の方が圧倒的にプレースピードが上がる。

ジャンケンで相手がグー出してるのにそれを見て何だそうか考えてから判断しますか?って話。
グーに勝つのがパーだと闘う前に知ってたら後は相手見て選択するだけじゃないですか?

敢えて難しく説明すると
判断:物事の真偽・善悪などを見極めそれについて自分の考えを定めること
選択:多くのものの中から目的に叶うものを選ぶこと

個人としてもチームとしても
”この状況のときにはこうやってプレーする”
っていうのを手札として持っておいて
後は相手を見てどのカードを出すのか

と投稿しました。

僕自身がSBでプレーしていたこともあって

どういったプレーの選択肢を持っていたのかを紹介したいと思います。


13個の選択肢

①赤線で区切ったエリア内でボールを受けたら仕掛けてクロスで終わる

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②逆サイドのクロスに対してセカンドを拾える位置+ファーポストに入れる

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③相手陣地で受けた場合はFWをSBの裏に走らせる→ペナルティエリア内へ走る

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④SBがCBのスペースを埋めた場合は足下でサポートする

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⑤ビルドアップ時は相手のMFとDFラインの間にポジショニング→ボールを受け相手SBに向かってボールを運ぶ(固定する)→2vs1を作る

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⑥ワンツーで自分が走る

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⑦CBからのロングボールor縦パスを受けた中盤の選手からスルーパスを受ける

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⑧相手SHが自分を気にして下がったら足元で受ける

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⑨相手SBが自分に釣り出されたらFWが裏に抜ける

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⑩右サイドから中盤のMFへ横パスが入った瞬間にダイアゴナルラン

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⑪ドリブルで中に侵入した場合は横パスから相手の背後へ2列目から抜けるorサイドチェンジ

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*中に運んでからの縦パスを自分では入れない→失ったらカウンター

⑫中盤で数的優位を作る アンカーの脇のスペース

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⑬相手SBとCBの間のスペース

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僕はこの13個の選択肢の中で相手を見て『選択』しています。

この選択肢の中に答えがない問題に出会い

新しい答えを探す過程がサッカーの楽しさ

そしてその答えが成長です。


SBのポイント


・幅:チームとして幅を取る選手である

・コントロールは常に外向き

・困ったらSBの裏へ×FWの背後を狙う動き


SBはペルムータが命

スペイン語には『カバー』という言葉を2つの言葉に分けます。

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赤矢印のカバーの動きが『Cobertura コベルトゥーラ』

青矢印のカバーの動きが『Permuta ペルムータ』

ペルムータを知らないSBは致命的です。

相手の背中を追いかけるのは守備ではありません。

守備の原則は

『相手→ボール(→味方)→自分→ゴール』


ボールを奪うことよりも大事なこと

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ペナルティエリアの両脇での守備の優先順位

⓵ボールの移動中にできる限りボールに寄せる

⓶時間を稼ぐ エリア内の守備を構築するため

⓷ボールホルダーの前進を許さない

⓸クロスを上げさせない

⓹ボールを奪う

大事なのは

ボールを奪うことよりもゴールを守ること。


スライディングはするべきじゃない!?

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スピードのあるSHと対峙するとき

自分よりも1、2歩縦に運ばれるor走り負けて

クロスを上げられそうになる状況はよくあります。

これをスライディングで

止めようとしてはいけません。

なぜなら切り返されたときに

より危険な状況になります。

もしくは

股の下を通ってマイナスのクロスが上がってしまいます。

マイナスへのクロス ペナルティーマークへのクロスのコースを完全に切ること。

クロスの軌道を黒矢印に限定することが大事。


これからは『選択』でプレーする

現代サッカーでは『判断』をする時間すらない。

チームも指導者も選手も 

どれだけの手札を持っているのか。

その手札からの選択勝負になっている。

正しい判断ではなく正しい選択。

素早く判断するのではなく素早く選択する。

相手を見て判断するのではなく相手を見て選択する。

これからは『選択』でプレーしないといけない。


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