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「インド=カレー」って日本=寿司と同じ発想‥‥古すぎるう

「ねえねえ、インドのイメージってなーに?」
 
「カレー! ビリヤーニ!」
 
「えー! 食べ物だけ? それって『日本=寿司、天ぷら』と同じ発想だよね」
 
「いや、いや‥‥IT!」
 
「いいね! 具体的に言うと?」
 
「あの、その‥‥」
 
「知っている? グーグルとマイクロソフトのCEOはともにインド生まれのインド系アメリカ人なんだよ」
 
「へー!」
 
「ITだけじゃなくて、インド企業の世界進出もすごいよ。わかりやすい例がバイク。インド(本社は西部の大都市ムンバイ)のバイクメーカー、バジャージ・オートが作るボクサー(BOXER)というバイクはアフリカやラテンアメリカでも大人気。途上国に行ったらぜひ、BOXERを探してみて! たくさん走っているから」
 
「そうなんだ」
 
「日本にもインド製のバイクが入ってきているよ。ロイヤルエンフィールド社のヒマラヤンとかハンターとか、ヒーロー社のX-PULSEとかがカッコいい。また、日本のスズキやヤマハがインドで生産するバイクも日本に輸入されている。ジクサーとか、FZ-Xとか。コロナ禍で日本ではバイクブームになっていると聞くけど、半導体が不足して新車の生産が追い付かない。そんななかで日本製より安くて、すぐ手に入ると買う人が増えているらしい」
 
「そうなんだー。知らないことばかり。かつては世界を席巻し、凋落していった日本の家電のように、日本のバイクもそうなるのかなあ」
 
「それはわからない。でも世界でいま勢いがあるのは中国とインドなのは確か。中国は高齢化の波が来ているけど、インドは国民の平均年齢が20代と若い。これからどんどん伸びる国といわれている」
 
「インドの人口が中国を抜いて世界トップになった、というニュースは見た気がする」
 
「それだけじゃないよ。GDP(国の経済規模)は英国を抜いて世界5位になったよ。日本の8割だよ!! インドは2060年代まで人口が増えると予測されているから、経済はまだまだ伸びる」
 
「ということは10年後、20年後は日本人がインドに出稼ぎに行く時代が来たりして」
 
「驚くなかれ、その予兆はもう出ているよ。ムンバイに拠点を置くインド最大の財閥タタ・グループのITサービス企業タタ・コンサルタンシー・サービシズの日本法人はすでに年間100人以上の日本人の新卒を採用していると聞くよ」
 
「インドの時代が到来していますって感じ」
 
「英国の首相までインド系になったニュースには驚いたよね。インドをかつて支配した旧宗主国のトップが旧植民地出身なんだから。逆転現象。これは新たな時代の幕開けを意味しているのかもしれない」
 
「確かに」
 
「最近のグローバルサウス(端的にいえば途上国を指す)の動きもそうでしょ。ロシアのウクライナ侵攻で、コムギ、トウモロコシ、それを支える肥料、燃料などの値段が世界的に上がり、とりわけ途上国の経済、もちろん庶民の暮らしも大変になった。その重大な問題についてもインドのモディ首相は積極的に発信しているよ」
 
「途上国サイドのリーダーだね」
 
「そうだね。またインド人は英国の植民地だった影響から世界中にいる。マレーシア、大洋州のフィジー、東アフリカ、南米のガイアナなどに。タンザニアのダルエスサラムにはインド人街もあるし。インドのことを知っていると、途上国に行ったときにいろんな場面で重宝するよ」
 
「すごいな」
 
「だからさ、インドの知識をいまのうちにアップデートしておこうよ。インド=カレー、インド=なんとなくIT、という見方は古すぎるから」
 
というわけで、インドに関心をもった方、きょうが締め切りのプログラムがこちらです。「インドのいま」と「インド英語」の2つを学べるなんて画期的。おもしろいこと間違いなし。枠はまだいくつか残っています。まずはご連絡を。

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*講師はムンバイ近郊の街プネー在住者/出身者。いまのインドを知るには最適です。