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英語学習におすすめの洋書:The 5 People You Meet in Heaven(天国の5人)

私の人生には、いったい何の意味があるんだろう。私の存在なんて結局無駄なんじゃないかな? そんな風に思うこと、誰しもあると思います。「天国の5人」は、そんな人生についての切ない疑問を払しょくし、あなたが存在する意味を教えてくれます。心をポジティブ一色に染めてくれる不思議な物語をご紹介します。

読みどころ

物語は、「おわり」から始まります。退役軍人であるエディ。彼は今、ひなびた遊園地の整備員としての「取るに足らなかった人生」を終えようとしています。カートから落ちた少女を助けようとして命を落としてしまうのです。享年83歳。何もこれといって人生の足跡を残せないまま、エディは気づくと天国に。
そこには、5人の人物が彼を待っていました。よく知っている人いますが、中には全く知らない人や人生においてほんの少ししかかかわったことのない人もいます。そんな5人が彼の人生を順に振り返っていきます。そして、エディ本人も知る由もなかった人とのかかわり、与えた影響、そして彼が人生を生きた意味がひもとかれていきます。

英語で読む醍醐味

比較的平易な英語で全体的に読みやすく薄目の本です。ストーリーが5つのテーマを語るエピソードに分かれているので、ボリューム的にも短編小説のように分けて読み進めやすいです。

1)物事が起こるのには理由がある

Blue Man: Everything happens for a reason. There are no random events in life. All lives and experiences are interconnected in some way, and even the little things you do can affect other people's lives and experiences dramatically. The Blue Man states "... the human spirit knows, deep down, that all lives intersect"

2)人生に犠牲はつきものである

The Captain: Sacrifices are a part of life.  Everyone makes these sacrifices. Some sacrifices are big, and others are day-to-day small sacrifices, but they all make an impact in other people's lives.

3)怒りをおさえ相手を許すことが大切

Ruby: The importance of releasing anger and granting forgiveness. There is always more than one side to a story.

4)愛の力は死後も生き続ける

Marguerite: The power of love, even after death. There are multiple forms of love, some stronger than others. Lost love is the strongest kind of love, the kind that can be felt even across enormous distances.

5)人生には必ず目的がある

Tala: There's always a purpose for your life. You live for a reason the same way that people die for a reason. Where you are today is a combination of all your past actions, decisions, and the way the people around you have affected you.

おまけ

「The 5 People You Meet in Heaven」は、2004年、主人公エディ役にジョン・ボイド(アンジェリーナ・ジョリーのお父さん)、ルビー役はエレン・バースティンという大御所を使ってテレビ映画化されています。

こちらは作者ミッチ・アルボムさんの本の紹介です。

まとめ

周りを見回すといろんな人がいますよね。家族、恋人、友人、同僚、近所のおばさん、お店の人、赤の他人、そしてSNSのフォロワーさん。今日何人の人と話しましたか?何人とすれ違いましたか? SNSでどんなやり取りをしましたか?

この本は、たとえば「今日交わした言葉の重み」や「今日すれ違ったそのおじさんが存在する意味」を教えてくれるようなお話です。

天国の話なので、前提が宗教ですが、宗教的でもなく案外カラリと「そりゃそうだな」と思わせてくれるちょっと素敵なお話です。

作品データ

著者:ミッチ・アルボム Mitch Albom
2008年出版
英語:アメリカ英語 
難易度★★★★☆
要注意描写★☆☆☆☆


英語を習得したい、上手くなりたいというのは多くの人の普遍的な希望ですよね。こうすればいいよと言葉で表現することのむつかしさをかみしめています。楽しくて自然に英語が身に付いていくような、そんなコンテンツの発信を目指しています。