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【CEO × VPoE対談】ワンキャリアが開発に投資する理由 〜データ×エンジニアリングが描く未来〜

みなさんこんにちは、採用担当の新井(@yu73s)です!

ワンキャリアは、就活生の60%が利用する就活サイト「ONE CAREER」、転職サイト「ONE CAREER PLUS」、企業人事向けサービス「ONE CAREER CLOUD」を運営しています。
2015年の設立以来、ご利用いただいてきたユーザー数は延べ100万人以上。今後もユーザーの皆様にとって使いやすいサービスを提供していくために、あらゆる変化に耐えうる強い開発組織を作っていくことは重要なテーマです。

今回は、代表取締役社長の宮下と、執行役員VPoEの岩本を直撃。当社のミッション、経営におけるエンジニアリングの位置付けを深掘りしていきながら、ワンキャリアにおける開発組織のあり方について探っていきます。

プロフィール

代表取締役社長 宮下
2010年、Mars Japan Limited に入社。同年、株式会社トライフを創業。2015年、株式会社ワンキャリアを創業。以来、新卒採用支援メディア『ONE CAREER』、中途採用支援メディア『ONE CAREER PLUS』、採用DX推進を支援する人事向けサービス『ONE CAREER CLOUD』などサービスを次々とリリース。

執行役員VPoE 岩本:
大阪大学大学院理学研究科卒業。2016年に株式会社フロムスクラッチ(現:株式会社データX)に入社。エンジニアとしてデータマーケティングのプロダクト開発へ従事。2020年に株式会社ワンキャリアへ入社。エンジニアリングマネージャーとしてプロダクト開発、開発組織のマネジメントを実施。2022年に執行役員VPoEに就任。
「ONE CAREER CLOUD」の事業部長として事業開発を進めながら、VPoEとして技術開発組織全体のマネジメントを担当。

キャリアにおける「意思決定の確からしさ」を高めたい

ーーーー本日はよろしくお願いします。HR領域のサービスが多数存在する中、ワンキャリアは誰のどのような課題を解決していくのでしょうか?

宮下:
令和のキャリア選択は大きく変わりました。トヨタの社長が「終身雇用は難しい」(※)と数年前に公言したことに象徴されるように、「会社が個人を守ってくれる時代ではない」ということに気付いている方も多くいると思います。
とはいえ、いざ「キャリアを自分で作ってください」と言われても迷う人が大半だと思います。なぜなら、今までは会社がキャリアを作ってくれたからです。
例えば、ジョブローテーションによって役割を任命される。年功序列によって昇格・昇給のレールが敷かれている。極端な例ですが、30歳になったら係長、40歳になったら課長、といったイメージです。

自分でキャリアを考えざるを得ない時代になった今、キャリアの意思決定を行う上で「道しるべ」となる情報が必ず必要になります。しかし、道しるべとなる情報がないために、キャリアで悩む人は後を絶ちません。悩みながら就職・転職した結果、入社後ミスマッチが生じてしまっているのも現状です。
「働き方」を変える前に「”働く”を選ぶ行為そのもの」を変える必要があると思っていて、これをデータの力によって変えていきたい。
つまり「働く」を考える全ての人が持つキャリアの悩みを解消していきたいんです。

※2019年5月、日本自動車工業会の会見にて豊田章男氏が「終身雇用を守っていくのが難しい局面」と発言。

岩本:
今の時代背景を考えると、「選ぶ行為そのもの」を変えることは、かなり重要だと思っています。近年、情報は増える一方ですからね。
逆に多すぎると選択しにくくなるので、情報が多ければ良いというわけではなく、いかに質の高い情報を届けられるかがポイントだと考えています。

宮下:
本当にそうだね。それは私もすごく共感します。

岩本:
人の力では、情報の網羅性を担保した上で「絞る」ことは至難の技です。
そこで必要になるのがエンジニアリングです。
ITを用いることで、膨大なデータ全体を学習した上で絞り込むことができます。

ーーーーワンキャリアのミッションは「人の数だけ、キャリアをつくる。」ですが、仮にミッションを達成した先にはどんな世界が待っているのでしょうか?

宮下:
いつでも誰でも、キャリアを描ける・設計できる世界になると思っています。私たちは人生の大半の時間を仕事に投資します。私はその大きな投資における意思決定の「確からしさ」を極限まで高めたいんです。
今は「確からしさ」がないまま意思決定をしてしまうために、企業と個人の間でミスマッチが発生しています。
一度しかない人生の中で、自分に合っていない会社で3年我慢しながら働くのはとても勿体ないことです。
自分が輝ける場所で、人生の主人公として生きる。そんな人が溢れるような世界が待っていると思っています。

ーーーー「人の数だけ、キャリアをつくる。」を目指したきっかけは?

宮下:
リーマンショックの影響が大きかったですね。採用凍結になったり解雇になる人が増えたりと、当時は世の中が大パニックになっていました。当時就活生だった私も、採用イベントが激減するなどの影響を受けました。
「働く」ことへの関心が一気に強まったこともあり、HR領域に注目するようになりました。
HR領域の方と関わる中で、衝撃的だったことがありました。
企業人事の意思決定におけるデータがなく、意思決定基準が曖昧であるということです。「HRにまつわるデータって全然オープンになっていない」という思いをずっと抱いていました。

ワンキャリアの事業に必要不可欠な「エンジニアリングの力」

ーーーー現在の「キャリアデータプラットフォーム」に行き着くまでにはどのような経緯があったのでしょうか。

宮下:
データの集め方には、当時かなり頭を悩ませました。
当時台頭していたキュレーションサイトの運営も考えましたが、
「リアルなデータでユーザーに価値を提供したい」という思いが強かったため、時間がかかることは承知の上で、CGMでデータを集める方向に舵を切りました。

※キュレーションサイト:他者が作成したコンテンツを収集・選定し、一定のテーマやジャンルに沿ってまとめたウェブサイトのこと。
※CGM:Consumer Generated Mediaの略。掲示板やクチコミサイトなど、ユーザーが参加してコンテンツを作っていくメディアのこと。

ーーーー「ユーザーへの価値提供」とは、CGMで得られたリアルなデータということですよね?

宮下:
データそのものに価値があるかどうかは、フェーズによるかなと考えています。
とにかくデータがない時代であれば、仰るとおりデータそのものに価値があります。キャリアにまつわるデータはまだこのフェーズです。
ただ、先程触れたように「より良いデータに絞る」ことがこれから必要になってきます。
ここで弊社のコアである「データ」と「エンジニアリング」がポイントになってきます。

岩本:
そうですね、ここは開発においても技術的なチャレンジになります。
キャリアデータの多くは非構造データです。
例えば、クチコミでは「A社はイキイキと社員が働いているように感じた」といった抽象的なデータが多いです。このような定量化・ラベリングがしにくいデータを、どのように機械が解釈するのかという話です。
この精度を上げていくことで、もっと面白い事業や大きな価値を生む事業を作ることへ繋がると思っています。

宮下:
確かにね。それにしてもHRの領域は非構造データが多すぎる(笑)
印象、感情、心情とか抽象的なものを扱うからこそ、開発としての難しさ・面白さはあるよね。

岩本:
そこはまさに面白いところだと思います。
教育、就職、転職というキャリアの一連の流れにおける「非構造データ」の解釈の仕方をどれだけ優れさせていくのか。「他社だと構造化されていないが、ワンキャリアであれば構造化されている」ような世界観を作れたらベストだと考えています。
この世界観を作ることによって、ブラックボックス化したHRマーケットをオープンにしていくことができると思っています。そのために、エンジニアリングにおいては非構造データの構造化にチャレンジしていきたいです。

「楽しく働ける」開発組織にしたい

ーーーー理想とする開発組織の姿を教えてください。

岩本:
とにかく、社員が楽しく働く組織を作りたい。ただそれだけです(笑)
人それぞれキャリアは多様で様々な人がいる中で、社員同士の共通点が少なくても楽しいを実現できたらベストかなと。
共通点が多ければ楽しいのは当たり前というか、楽しくなりやすいとは思いますが、そうではない中でもイキイキと社員が働けるような組織にしたいです。

また、ワンキャリアの開発組織を「尖った強みを持ったエンジニア集団」にしたいと考えています。ゆくゆくは、海外テック企業にも引けを取らない強いエンジニアがいる組織を目指しています。
生産性の高い開発ができることは当たり前で、その上で各メンバーが専門性を生かしながら好きなことをやってバリューを発揮するイメージです。
だからこそ、エンジニアのスキルアップにはとことん投資したいですし、教育を強化していきたいと思っています。

※開発組織のスキルアップの取り組みに関する記事はこちら

そこに付随して、「嫌なことを嫌と言ってネガティブに思われない組織」を作りたいと思っています。
人それぞれ、強み弱みは絶対あります。これは良し悪しではなく、単に人間としての特徴・特性だと解釈しています。
そう考えると、個人がやりたいことや強みを最大限に生かせる環境が一番パフォーマンスを発揮できると思いますし、その環境を作ることが私の役割だと思っています。

宮下:
まさにそう。ワンキャリアには「個の強みの模索」というコアバリューがあるけど、今言ってもらったことそのものだね。

岩本:
弱みの克服よりも強みを伸ばすことで、尖った強みを持った集団になる。それこそが強い組織であるという考え方です。
この「個の強みの模索」というコアバリューは私の信条でもあります。エンジニアの人数も続々と増えてきて、これからワンキャリアの開発組織は劇的におもしろくなっていくフェーズです。

宮下:
いいね。どんどん開発組織を盛り上げていって欲しい。
そしてユーザーにもっと価値を届けよう!

最後に

いかがでしたか?
今回のインタビューから、経営の開発に対する考え方や経営と開発組織の関係性が伝われば大変嬉しく思います。

当社では、エンジニアを積極採用中です!
ワンキャリアの開発組織を一緒に作っていってくれる方、働きたいと思ってくれる方がいたらぜひカジュアルにお話ししましょう!

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