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まえがき – 毒親ブーム10年目の今

✤2018年5月16日にブログで公開した記事のアーカイブ(再編版)です

「毒親」という言葉が日本のメディアにたくさん出てくるようになって、10年ほどになるのだそうです、今年。

2008年から自己愛の強い母親とそれに苦しむ子供の問題に関する書籍が増え、日本では2015年時点で毒親という言葉は一種のブームになっていたが、…  毒親(Wikipedia)より

もともと「毒親」は、Susan Forward著 “Toxic Parents”から派生してきた言葉。
10年かけて呼び名となる言葉が浸透の気配を見せるなかで、どのくらい対処に成功した人がいるのだろう?
最近、すごくそう思っています。


こんなことで辛い、
またこんなことがあった 嫌だ、
次は何をされるんだろう、何を言われるんだろう、怖い、
次にまたこんなことあったらどうしよう

毒親家庭で育つ、または育った人たちは、常に毒親のリアクションを日々受け、こんな感情に溢れた日々を過ごすことが多いと思います。

親のリアクションや罰に怯え、
親の思考回路をなぞって再発防止を考えて、
親の満足する範疇で行動して身を守る。

知らぬ間にそういうことが体の奥深くに浸透して習慣になり、自分の意思で生きられていないことにも気付けなくなります。

やがて何かのきっかけで自分の意思に目覚め、親と対立。対立してみると親との違いに悩み、苦しみ、やがてどうにかして離れたく思い始める…


このような思考の経過と、離れるためのものの考え方までは、かなり多くの本やインターネット上の情報で得られるようになってきました。
このあたりは、「毒親」ブーム10年の恩恵だと思います。

おかげさまで、私も自分が毒親育ちだと気づいて以来、自分を客観視する上でずいぶんお世話になりました。

たしかにその手の情報も気付いた後の第一段階では非常に助けになり、参考になもなります。しかし、対処法に触れるものは、まだそれほど多くはありません。


今、私は選択のときを迎えています。
親を親と思わないで暮らす人生を選ぶときがやってきました。

いざその時がきて、どんな風に動けばいいのか。
何が出来るのか。何が出来ないのか。

何をすると自分の人生を守れるのか。


そういう情報はそうたくさんないのと、リアルタイムでその状況にいるからこそ残せるものがある、そう思って初めてこのテーマでブログを始めました。

半分は自分のため、
半分は日本のどこかにいる同じ悩みを持つ人のため、
書ける範囲で書いていこうと思います。

合わせて、私自身がこれまでお世話になった情報もありますので、折を見て紹介もしていきます。

Photo by Matt Hoffman on Unsplash

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