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分類その13「トラベル・ミステリー」

トラベル・ミステリーで取り上げられる地方は、ほとんどが観光地だ。事件の舞台が詳細に描かれ、観光案内を兼ねている。
京都や奈良などの有名な観光地から、知られざる名所まで、その舞台は様々で、歴史を織り交ぜて謎解きの小道具にしている例も多い。

やはりこの分野の第一人者は西村京太郎氏だと思うのだが、異論はないだろうか?
人生で一度は乗ってみたいと思っていのに、2015年に運行終了になってしまったトワイライト・エキスプレス。乗ってみたかったなあ。
豪華な客室がある寝台車で起きる殺人事件。十津川警部ものである。

何故か駅のキオスクには西村京太郎作品が置いてあることが多いように感じるのだが、気のせいだろうか?
トラベル・ミステリーには、旅の途中で事件が起きるものと、旅行先で事件が起きるものとある。

浅見光彦は登場時にはフリールポライターだった筈だが、いつの間にか旅行ライターになってしまった。どうも歴史好きと旅行好きには共通するものがあり、鉄道ファンにも共通しているところがある。
私は旅行が苦手なので、3年に一度ぐらいしか(しかも結構近場)しないが、しょっちゅう旅行している人というのも結構いるものだ。
実際、浅見光彦は名探偵という感じではない。腰が軽いので安楽椅子探偵の風格がないのだ。

アメリカ横断のドライブ旅行とかも、あまり名探偵を必要としない。ロードムービー的なこの作品は、トラベル・ミステリーの分類には属さない気もする。


2023.3.1


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