空間とメディア
■建築には「言葉」が足りない。
これまで建築は、伝え、広める手段として図面や写真を多く使用してきました。そこに「+言葉」を加えていくことが大切な時代に突入しています。
…なぜそれをつくるのか?という作者の意思や考えを並走させる必要があるからです。これまでの空間は、どちらかというとどうやって作るか/『How』が重要視されてきました。今後は、何をつくるのか/『What』、また何故それをつくるのか/『Why』のアプローチやプロセスが特に求められる時です。
建築自身は多くを語れません。そこにどんな意図や想いが込められているのか、それを通じてどのように使われていって欲しいのか、その先にはどんな変化が待っているのか。建築なる存在と、空間と人の物語を綴れるのは、それを起こした作者しかいないし、文字や言葉を重ねて空間を透かして観ることができるメディアが、拡く一般の人たちへ届いていって欲しいと思います。
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