エル年賀状ができるまで
デザインスタジオ・エル代表のハラヒロシです。新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元旦早々、noteをアップします。新年1本目の「できるまで」記事は、自社の2021年・年賀状デザインです。
私たちは「超えるをつくる」を合言葉に「らしさ」をデザインするweb制作会社です。ふだんの仕事では「私たちらしいデザイン」ではなく「お客様らしいデザイン」を心がけていますが、「私たちらしい」を表現する場があるとすれば、自社サイトと販促ツール、そして年賀状デザインくらいかもしれません。
自社の年賀状デザインは伝統的に以下のようなテーマを意識して作ることが多いです。
・おめでたい
・今しかできない
・愛嬌がある
ここ最近の年賀状はこんな感じです。昨年はオリンピックとチームづくり(RGBとCMYK)を掛け合わせてみました。その前は「エル」という文字で「大入」をアレンジしたり、ロゴを使って干支の口を表現したり。(毎年、作り手が違います。)
2020年は私が代表となっての新体制となり、いろいろなことが変わりました。かなりドタバタだけど楽しい一年でした。2021年は、
その変化を定着させ、みんなが一丸となって着実に取り組んでいきたい
そんな思いを表現できたらいいなと、自分が作ろうと決め、アイデアを考えました。
メンバーと、時代性と。
一体感を出すためのアイデアとしては、メンバーを全員登場させること。
2020年は「ハンコレス」「脱ハンコ」が世の中をざわつかせる真っ只なかに「土屋印店」さんのサイトを制作させていただく機会をいただきました。たしかに合理性を実現するためのハンコレスは理にかなっていると思うのと同時に、自分の手になじむ自分だけのモノ、というハンコが持つ魅力を改めて感じました。そうやって肌で感じた時代性はデザインに取り入れる。そう思いました。
もともとあったメンバーのイラストをハンコ風にアレンジして、みんなで自分のハンコを押すことによる能動的な一体感を表現できるのではと考えました。
ハンコ風素材の作り方は、自分がよく使う鉄板手法です。
・プリントする
・コピー機何回か通す
・Adobe Captureでデジタル化する
いい感じにディテールがアナログっぽくなりました。
「一丸」のシンボルとは
さて、「何に対してハンコを押すのか?」所信表明的なキャッチコピーを考えて、その至るところにハンコを押す、といったようなアイデアも考えて手を動かしてみましたが、イマイチしっくりきませんでした。やはり、なにかシンボリックなものが必要ではないかと、思いを巡らせます。
2021、牛、丑…当然のようにアイデアの土俵に上がる素材のなかで、「丑」の字に着目しました。字について調べると、手の指先を曲げてモノを掴む様子を表した象形文字で、芽が出る準備段階ということらしいです。「紐」という字にあらわされるように、「絡む」「つかむ」といった意味もあり、エルが2021年に目指したいチーム一丸な方向性にすごくマッチしているなと思いました。
お決まりではあるけど、「エル」のカナやロゴで何かできないかなぁ…。
ん!?あるじゃん!!
「丑」の字に、「エル」のカタカナ当てはめられそう!?
光が差し込んできたかも…。あれこれ描きます。
できた…!
答えは近くにあるものなのですね。
ここにメンバーのハンコをあしらいます。朱肉の色だけでもよかったのですが、ふだんメンバーはチャットやアプリでこんな感じで色分けをしているのでそのルールを適用してみました。
完成です。というわけで、
・おめでたい
・今しかできない
・愛嬌がある
はクリアできたのではないかなと思います。さらっとできあがったように書きましたが、ここにくるまでに膨大なボツ案が生まれました。師走で忙しいなか、正直投げ出したかったですが苦笑、楽しかったです。
というわけで、丑年の2021年は、メンバー全員が能動的に、一丸となってがんばっていきます。繰り返しになりますが、今年もデザインスタジオ・エルをよろしくお願いいたします!
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