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育休復帰3ヶ月で挫けた

産後5ヶ月で復帰した

11月に産んで、翌年5月に復帰した。
理由はひとつ、保育園問題。育休は基本1年だから、その分保育園の1歳児クラスは倍率が高くなる。私の市もそうだった。
妊娠中に市役所に行ったら、今から保育園見学をしたほうがいいし、私の区は保育園激戦区だから1歳のタイミングで預けられる可能性は低いと言われた。お腹が重い中、近所の保育園を5件くらい見学して、ここだ!という1件をみつけた。そこは予想通り大人気の保育園で、1歳はほぼ受からないが0歳なら通るかもしれないと言われた。そう言われると、0歳で預けるしかない。
私が産んだのは11月半ばで、保育園の入園は翌年4月なので、生後4ヶ月少しで保育園に預けることになった。

3ヶ月で心が折れた

もう見事に保育園の洗礼を受けた。
RSウイルスにかかり1週間自宅保育からの、肺炎悪化で入院、入院中にアナフィラキシーを起こし延長入院、その後1日保育園に行ったら手足口病にかかった。子育てしたことある人にはあるあるエピソードで聞き飽きていると思うし、子供がいない人も職場の子持ちからよく聞く話だと思う。
よくある話。
だけど、辛かった。
仕事は通院でミーティング不在が続き、デザインの作業も進まない。クライアントには詰められる。プロジェクトにアサインされたデザイナーは私1人で代わりがいない。ヘルプを出すにも、複雑なドメインの案件すぎて、説明してデザインを助けてもらう時間が惜しい。でも病院に行くと、当たり前かのように次の受診日は平日お昼。子供は自宅保育。通院。自宅保育。通院。自宅保育。通院。
いや、仕事どこでできるねん、という話。
そして、瞬間的に察知した。頑張ればどうにかなるかもしれないけど、今頑張り続けたらいつか確実に自分が潰れる。人生で過去2度潰れた経験のおかげで、3度目は察知できた。

1年休職してフリーランスへ

察知した瞬間に「来月で辞めたい」と上司にSlackした。
案件がきつい、子供に時間を割きたい、今は仕事を頑張ることができないと現状を伝えた。そしたら、休職を提案してもらった。副業もOKだから、休職しつつフリーランスやって、落ち着いたら復帰していいと。市役所に電話したら、休職届があれば保育園は続けれらるらしい。これは市によるらしい。神様ありがとう。神様というより、市と会社へ、ありがとう。
というわけで、来月から1年休職し、保育園を続けつつ、副業でデザイナーとして働く。これまでの仕事のつながりがある知り合いに声をかけたら、ありがたいことに何件か仕事ももらうことができた。

「働き続けたい」という葛藤

保育園に預けず自宅保育したらいい、しばらく専業主婦になればいい、と言われる。そういう選択肢もある。でも、働きたい。お金のためじゃなくて、自分のために。
美大に4年通った。制作会社で3年徹夜で働いた。ヨーロッパでデザイナーとして働いて、帰国後行きたかった会社に受かってから5年頑張ってきた。ずっとデザインという仕事と向き合ってきた。辛い時はいっぱいあったけど、辞めたいと思ったことはないし、これからも思わない。自分の力で積み上げてきたものを、子育てで手放したくない。
きっと、男の人もそうだと思う。例えば、ずっと目指してきたポジションを30歳すぎてようやく手にしたとして、それを子育てのために諦めれるかというと違う気がする。女の人も同じ。だから、仕事を続けたいという意志がある人に対して、簡単に「仕事を辞めれば?」という言葉を投げかけないでほしい。そんなことを思った3ヶ月だった。
子育てと仕事の両立。これってなんで女のテーマみたいになっているんだろうね。

今の選択を信じる

ジェンダーの話になってしまった。でも結局これは社会問題でしかないと思っている。自分で自分を守りながら働くしか、今の自分にできることが思いつかなかった。本当だったら、今の会社に属したまま普通に働きたい。

これから1年、フリーランスとして自分で仕事量を調整しながら、子育てと仕事を頑張ろうと思う。フリーランス自体は初挑戦だから、うまくいくかわからない。収入が0になるのが圧倒的不安。でも、自分の選択を信じるしかない。



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