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eスポーツを幅広い世代に広めたい思いをロゴに込めて。リアルタイムMTGの一番最初のお客様

今回の記事は、おそらくサービスとして世に初めて出したであろう弊社のサービス、リアルタイムでロゴ制作を行うサービス「コレデ」の初めてのお客様についてです。サービスとしてはまだ実験段階で、やり方もサービスの質もまだまだ手探りといった時に、大切な自分の事業のロゴをお任せいただきました。株式会社e'sPRO様は、昨今でオリンピックの種目としても注目されているeスポーツの練習施設などの運営事業をされています。
eスポーツをゲーム好きの若者だけのものではなく、老若男女が楽しめる新しいスポーツとして盛り上げていきたいという思いで事業をされているとお伺いしました。


※リアルタイムMTGでのロゴ制作サービスとは?

そもそもこのサービスの概要を知らない方からすると、なんのことやらという感じですよね。リアルタイムMTGとは、本来デザイン業界で使われている制作ステップと大きく違った部分があります。
それは、簡単にいってしまえばお客様の前でデザインをその場で作成するという手法のことです。本来、デザインを作成するとなると、お客様とMTG→デザイナーが後日MTG内容を元にデザイン案を作成→デザインをお客様に提案という流れになります。
しかし、それを1回のMTGの中で全てやってしまおうというサービスになります。
(この手法がサービスになったのも、私個人の性格やデザイン手法などが深く関わっています。それは、また別でサービスの生い立ち秘話として記事にしたいと思います。)
これを成功させるには、お客様が考えている理想のロゴだったりを、ヒアリングしながら、お客様の前でipadやillustrationを操作してロゴを制作する必要があります。希望を瞬時に形にするため、発想力と素早い操作を必要とします。
正直、そんなことは一度もやったことがなく、ひや汗をかくほど緊張していたのを今でも思い出します。(苦笑

eが浮かび上がるフィールド

eスポーツは、今は若者が多くを占めているとご依頼者様。そもそもeスポーツは、どんなイメージでしょう。私は、最初聞いた時、ビジュアル面でやや青紫のネオンや近未来的なイメージが頭に浮かびました。選手となる人も年齢の若さが目立つ業界で、あまりお年寄りや子供のイメージはないかも。ですが、そんなイメージも、今後どんどん変わるかもしれません。
様々な方が参加できる場所になる。。そんなイメージがいいなぁとお話しし、そこで出てきたキーワードは、「フィールド」でした。
フィールドというとゲームの世界では結構使われる単語ですし、ダンジョンとして様々なフィールド(ステージともいう?)を設計したりするゲームもたくさんあると思います。
そこで、ゲームという分野の一つのフィールドからeスポーツのeが浮かび上がる様子をipadで手書きで作成してみることに。
さまざまないろでフィールドを分割することで、老若男女が集う場所であり、活気にあふれていることを表現したデザインとなりました。


清書と色味の選定

初めてのMTGでのデザインは、ipadでラフをかいたところで終了しました。
そのラフから、清書デザインを作成。
色味の選定をしてもらうべく、たくさんの色の組み合わせを提案させていただきました。(現在のサービスでは、MTG内で色味も決定します。)
ここで、eスポーツ業界の競合がどんな色味が多いかなどもチェック。サイバーパンクな印象や、モノトーンなどが多く、そこでの差別化も重要なポイントです。
今回は、若者だけのものじゃないeスポーツを目指すということで、1つの色はオレンジを選択されました。活気のある場所であることを表現していますもう一つは、知性をイメージしたブルーを選択。主に頭を使うスポーツにふさわしい色味も選ぶことでバランスを取ります。
ラフの段階では、たくさんの色を使用していましたが、最終的には2つに絞ったことで浮かび上がるeの文字の視認性もアップしました。

手書きにラフ画ではわかりにくいですが、フィールドの中央にくり抜かれたようにeを表現したかったので、それは影を使って表現してみることに。
最終的には、eの部分にくり抜かれていることがわかるような影を落とすだけではややフィールド感が伝わりにくいと判断し、さらにフィールドに厚みをつけて表現することを提案させていただき、デザインは完成しました。

清書案1
清書案2
清書案3
コンセプトシート1
コンセプトシート2


終わりに
アニメ文化やゲームの文化が根強い日本で、今後もeスポーツの活気はますます盛り上がっていくのではないでしょうか。私のプライベートでいえば、夫も特定のチームを応援しており、どんなゲームなのか、どんな試合なのかなどたまに説明してくれたりします。
仮想空間やAiの時代になると言われている今後を考えると、こういった成熟前の業界のロゴをデザインする機会に出会えたことはとても嬉しいことですし、自ら探って調べたりするような業界ではなかったので、その機会に恵まれたことにとても感謝しています。
インターネットが普及し、当たり前になったように、近未来であたり前になるような分野のロゴはどんなものが好かれるのだろう?とワクワクした気持ちで取り組ませていただきました。

デザインの未来も変わっていくでしょう。コレデは、目まぐるしく変わっていく世に合わせてさらに変化していくサービスでもあります。
実際、ご依頼者様が受けてくださった時とはサービスの提供方法なども様変わりしています。
そんな、変化し続けるサービス、コレデの進捗を知りたい方もぜひHPに足を運んでいただければと思います。

コレデの概要はこちらのURLからどうぞ↓
https://www.corede.design/

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