留学後に見えてきた新しい人生観と生き方
「カナダの現地企業に就職して、永住権を取りたい!」
それが最初にカナダに渡航した目的でした。
英検1級にあと少しで合格できる、、、位の英語力。
日本では、まぁまぁ英語ができるほうだとこっそり自負は持ってました。
カナダに行ってみると、自分の英語力ではカレッジの課題を軽々とこなすなんて無理でした。2年間単位を落とさずに卒業することはできました。でも、自分の中で不完全燃焼が起きているんです。
じゃあ、なぜ私は「カナダの現地企業に就職して、永住権を取りたい」と思ったのか。
日本で劣等感にさいなまれて生きてきた私が、リスクを冒してまで挑戦したかった理由はどこにあるのか。
「永住権を取りたい」というのは表層的な理由。その背景となるもっと深い理由はどこにあったのか。
気分の良い人生を送りたい!楽しく生きたい!自分には人生を変えていけるパワーがあることを感じたい!
欲しいのは「気分」だったのです。そのために、
現地企業就職+永住権
という選択肢を選んだにすぎなかったのです。
実際、留学してみて
「カナダに一人で住み続けるのはとーーーーっても厳しい」
という現実を体験しました。
食料品の買い出し、食事を作ること、病気になって適切なタイミングで医療にかかれること。。。。
こうした何気ないことがカナダではとてもハードルが高い。何をするにも、時間と手間がかかるんですね。。。(汗)
でも、それ以上に
「何歳になってもいろんなことにチャレンジできる環境がある」
ことはとても大きかった。年齢も、国籍も関係ない。カナダは多民国家だから。ダイバーシティがあることが普通なんです。そういう国で、自分が日本で背負ってきた、
派遣社員、40代、転職歴が多い。私は社会に適応できていない。友達も少ない。
そういうことが、ほとんど気にならなくなっていったんですよね。
私が一番欲しかった
「自分に対する自信、尊厳」を取り戻せた気がした。
その境地になって思えたコト。
「カナダじゃないと生きていけないと思うより、日本とカナダどっちも自分にとっては魅力的。だけど、今はカナダを選びたい!」
そんな気持ちに変わっていきました。
それから少し時間が経って、
「本当は現地企業になんて就職したくないかも。HSPでエンパスの私は、他人や環境のエネルギーに非常に敏感で、疲れやすいし」
「人と関わる喜びも知っているけど、新しく自分の人生をスタートさせるのなら、徹底的に自分の内側を見て、自分の直感や感性を信じて活かす仕事をしたい」
「本当は、人に毎日会うなんてキツすぎる。人に会わないでできる創造的な仕事をしたい。」
段々と、自分の本当の声が聞こえてくるようなったのです。
社会が決めた標準に自分を合わせ続けたら絶対に出てこない自分の本音。
「人に会わないでどうやって仕事するの???」
そう突っ込みたくなる自分もいました。。。でも、カナダで体験した「みんな自分の気持ちを大切にしながら生きている」環境が教えてくれました。そんなに自分に厳しくしないで良いよ。って。
留学して得た新しい人生観。
自分の気持ちにどこまでも寄り添い、優しくする。自分の本音を聞かなかったことにしない。
カナダに渡って、一旦自分の感覚、価値観、感性など。。。今まで自分のものと勘違い&背負わされていた社会的な枠組みが外れ、徐々に自分の中に湧いてきた新しい感覚。
きっと、この感覚を信じて進んでいけば
「私だけの道」が開かれるはず。
自分の感性、直感を信じて進める人生。自分の気持ちだけで、人生の選択肢を選べる自由さ、パワー。それを感じたい。
留学前には認識できていなかった、
意識の深い部分にある自分の願い
「こうしなければ」という概念が徐々に自分の中で薄まった結果、自分の本当の願いが浮かび上がってこれたのかなって思います。
自分の本当の願い、永住権を取るとか取らないとか関係なかった。
仮に、永住権を取ったあと再び自分を見失うことが訪れるかもしれない。その方が厄介だ。
「カナダでないと自分は生きていけない」と思い、自分が自分の人生に対するパワーを失う時が来そうだから。
だったら、永住権を取る取らないにかかわらず、
「自分の感性、直感に従って、生き生きと生きている私!」でいる方が、選択肢はたくさんあるし、選べる自由さがある分、パワフルに感じられる。
そういう新しい生き方を教えてくれたのが、カナダでの留学体験でした。