経験の雑記
質より量とよく聞く言葉だが、間違いないことだとこの歳になってより強く思うようになった。もっとちゃんと言うと「量から質」という感じの方が感触としては正確だ。
何事も時間がかかることで、時短をしたければ人より早く手を動かすしかない。一個一個にかける時間の速度を早めていくことが必要になる。
頭より、経験の方が色々教えてくれる。やる前に考えるより、まず手を動かしてみる。そうすると結果が目の前に現れ、それに対応すべく次の一手を打つ。
若い頃にたぶんにデッサンに時間をかけた経験がある。とにかく描く。あれは筋トレと同じだ。描くことでしか前に進まない。体で覚えていく。
最近やっと、この体で覚えていくということも肌で感じれるようになってきた。もちろん無自覚に体で覚えてきたことはたくさんあるが、しみじみ体が覚えていることを体感できるようになっている。
人間の脳には、覚えたことは考えを通さないショートカット機能があるはずだ。経験でしかショートカットの数は増やせない。
経験の数をできるだけ短時間に詰め込む。詰め込んだ経験値をショートカットに置き換えていく。勝手に置き換わっていく。速度が上がる。詰め込める量が増える。判断材料が増える。失敗も確実に増える。しかし増えてもいい。大事なのは止まらないことだ。
時間がかかることを恐れずに、時間をかけないことを考える前に始めてみると、時間をかけなくてもいいやり方に勝手になっていく。とりあえず初めに思い切って膨大な時間を投資すること。時間を投資するための方法を考えることが大事だ。
評価や意味を考えると止まってしまう。考えるのは基礎的な筋力が着いた後でいいはずだ。まずは基礎筋力を頭を空っぽにして作り込んでみるといい。評価は甘い毒である。自分の経験の中に喜びを見出す方法の発見こそが長く続けるコツだったりする。そして長く続かないことを人は評価しない。
一人で仕事をしていると心が折れそうになることがよくある。今もそういう時期に差し掛かり、自分を鼓舞するために一気に書きつけた。
偉そうでわかっているような文章だが、自分にむけているということでご了承いただきたい。
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