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デザインってなんだろう?|非美大卒が0から造形を学ぶ#1

こんにちは!2年目UI/UXディレクターのyunです。
今回から「非美大卒が0から造形を学ぶ」シリーズを始めます!

一度は学んでみたかったけど、なかなか手を出せなかった美術やデザイン。
文系大卒社会人が初めて学び、生じた疑問、感想を毎週投稿。なんでもありの備忘録。

それではスタート!


デザインの定義を考えてみる

「デザイン」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

街中で見る雑誌やポスター、最近ではWebサイトやバナーなどイメージしやすいですね。しかし「デザイン」はもっと広い範囲で使われているようです。

  • デザイン思考

  • デザイン経営

  • 組織デザイン

  • UI/UXデザインetc…

あれ・・・なんでも「デザイン」って言えちゃう・・!?

これが個人的に混乱ポイントでした笑 それもそのはず。デザインは英語で設計を意味するため、言葉の定義としては「人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるモノゴトを計画し、他者が理解できる仕様として表現することWikipediaから引用)」。つまりいわゆる現代の仕事そのものを指すのでした。

また別の言い方を探してみると、デザイン関連書籍の中でも有名な「なるほどデザイン」の冒頭で以下のように書かれていました。

何を、どうして、誰に、どうやって伝えたいのか、その意図を知らないままでは、写真のサイズひとつ決めることができません。・・「なんのためにデザインするのか」を理解しないままで手を動かしてしまうことはとてもキケン。デザインの迷宮まっしぐらです。

なるほどデザイン

こちらの記述は「デザイナー」という職業のイメージに近いですよね。クライアント(または社内ビジネスサイドの依頼主)がいて、何を伝えたいかも決まっている。デザイナーはそれをどう伝えるのか、すなわちコミュニケーションの手段を考えることが仕事になります。ここまで狭くなるとイメージ湧いてきますね。

ただ「コミュニケーションの手段」というのも無数にあります。「直接話かける?」「紙に印刷してみる?」「メールを送る?」ブランディングの観点からは「象徴的な建物を建てる?」「社会的な活動に参加する?」などもあるかもしれません。

今後勉強を進める上で、手段を広げすぎると追いきれなくなるので、このnoteでは「紙またはWebの媒体(2次元のもの)」に絞り、その中で「文字」「イラスト」などどんな表現にするかを考えていこうと思います。

というわけで、一旦このnoteにおけるデザインの定義は、「任意の情報を任意の対象に届けるには、どんなアウトプット(=コミュニケーションの手段)が適切かを考えること」としようと思います!色々な本を読んでいく中で、多分また分からなくなったり変わっていくかもしれません笑 

「デザイン」の最小単位を「造形」という言葉で考えてみる

今回noteのタイトルでは「デザイン」ではなく「造形」という言葉使っています。前項で述べたように「デザイン」は広い概念のため、自分の関心のあることを表現するには少し違和感がありました。ここでいう「造形」とは2次元におけるコミュニケーションの最小単位、すなわち「記号」そして「文字」を示しています。

現存する最古の記号は紀元前3万5000年の洞窟壁画と言われています。さらに文字が生まれたのは紀元前6000年~1000年。「ギルガメッシュ叙事詩」で有名なメソポタミア文明の楔形文字は一度は耳にしたことがあるでしょう。

ではそもそもなぜ人間は記号を生み出したのでしょうか。「デザインと記号の魔力」という本には以下のように記されています。

テレパシーや念力などと称される未知の超越的能力をすべての人類が自由に扱っていたなら、きっと「記号」は出現しなかった。「記号」はそのようないわゆる超能力など持たないでこの世に出現した人間の知恵の産物だった。

デザインと記号の魔力」10P

この話「記号学」という学問分野で詳しく研究されているようですが、本当に面白い。SNSが広まった現代だからこそ、言葉に惑わされないで生きていくために知っておくべきことだと思います。内容深い話は別の機会に。

コミュニケーションの手段として用いる「記号」は点ないしは丸、三角、四角という図形から成り立っていえるといえるでしょう。それらを組み合わせて現代における2次元のコミュニケーション手段(=イラストやポスターなどの「記号」)も作られています。「記号」を想像する行為は「デザイン」であり、それはまた点を組み合わせて任意の形を作る行為であるため、「記号」は一種の「造形」と呼べるのではないかと個人的に感じています。

まとめ/次回予告

以上「非美大卒が0から造形を学ぶ」第1回でした!まずは手あたり次第、本を読んで勉強していましたが本当に奥が深くて面白いです。「記号」という概念を知ることで今まで見過ごしていたものが見えてくる気がします。学校教育に取り入れてほしいくらいです!

次回のテーマは「アートを知ってデザインを考える」です。お楽しみに!

~余談~

街には記号があふれていて、ピクトに心を動かされることがあります。ついにはインスタも作ってしまいました。ぜひフォローお願いします。東京近郊のサインをメインで投稿していきます!

記号そして文字の歴史を知るには、以下の書籍が非常に勉強になりました。おすすめです!


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