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Xデザイン学校 授業リフレクション|#03 ビジョン/パーパス

今回の授業では、クリエイティブなチーミングとビジョンデザイン、意味のイノベーションについて学びました。

クリエイティブなチーミング

チームで創造性を発揮するためには、心理的安全性を保ち、ポジティブな対話をすることが重要です。そのためには、相手の価値観だけでなく、自分の価値観も大切にした対話が必要で、相手を尊重しながら、対等に自分の要望や想いを伝えることができる必要があります。

さらに、クリエイティブマインドも重要です。ビジョンを考え、社会と人の良い関係を考え、問いを立て、曖昧な状況を探索し、すぐに作り始め、遊び心を持って考えることが重要です。できるかどうかで悩むのではなく、「どうやったらできるか」を考え、自分の思考を客観視し、課題を遊び心を持って捉え直すことが大切です。

ビジョンデザイン

ビジョンとは、未来のありたい姿であり、会社のビジョン、チームのビジョン、個人のビジョンがあります。VUCAの時代において、ビジョンは一度作ったら終わりではなく、変化していくべきものです。ビジョンデザインとは、未来のありたい姿を提案し、個人の妄想と熱い想いを原動力に、実験を繰り返しながらありたい未来の姿を明確にしていくことです。

ビジョンが「自分たちが何をしたいか」を中心に据えた考え方であるのに対して、パーパスは「社会がどうあるべきか」を中心に据えた考え方です。パーパスとは、どんな社会を作りたいかという大きなビジョンであり、自社ができることと社会の課題が重なる部分で、これもまた環境の変化に伴い変化していくものです。また、パーパスは企業のものだけでなく、チームのパーパス、個人のパーパスというものもあります。

ビジョンデザインにおいては、妄想が重要で、妄想と現実を行き来しながら、ブラッシュアップをしていきます。

意味のイノベーション

意味のイノベーションは、技術のイノベーションではなく、プロダクトやサービスが顧客や社会にあたえる意味自体を変えることを指します。

ソリューションはユーザーや環境などの外部を端緒とし、企業内や個人の内部に影響を与えていく活動で作り上げられますが、意味は企業内や個人の内部を端緒、外部との批判的対話を通じて生まれていきます。

特に意味のイノベーションで重要視される批判的対話は、より深く物事を解釈するための対話であり、自分の軸を持ちつつ、他者の言葉に耳を傾け、自分の経験を捉え直す活動です。

気づき

ベルガンディの「突破するデザイン」で語られている、妄想から批判的対話を通じて作っていく、という部分を、いままでソリューションを作る過程と捉えてしまっていたため、非常に冗長に感じており、「もっとライトに試せば良い」と考えていたのですが、ソリューションのデザインではなく、あくまで意味のデザインということに絞って考えると腑に落ちました。

ビジョンやパーパスを作るということは、チームや企業のもたらす意味を作るということ。妄想を批判的に育てていく重要性が頭の中で整理できました。

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