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二足のわらじの一足を脱ぐ決意

2年半続けてきたパートの仕事を辞める決心をしました。
(インハウスの webデザインの仕事です)
人間関係もとてもよく、会社もノリに乗っていて、リモート勤務もさせていただき、環境はすごくいい。
何より一定収入が約束されているのは当たり前ですが生活の安心感に繋がります。

前にも書きましたが、一年半前に、フリーランスのデザインの仕事を始めました。

ありがたいことに今、いただける仕事が少しずつ増えていっています。
作ることはとっても大変ですが、喜びはその何倍も大きい。
私の仕事が直接的に誰かのお役に立てることが素直に嬉しい。

もっとこうしたい、あれもやれる、しかし時間がない、体力がない、という日々が一年ほど続く中で、それでも生活にはお金が必要だからという思いから、二足のわらじを履いてきました。

フリーランスの仕事に全力で取り組んでいますが、スピードが出せない。
デザインって結構スピード感と瞬発力が大事なんです。
そのための時間と体力とキャパシティーが圧倒的に不足している。これはそろそろ片手間にやっていてはいけないと考えはじめていました。

この時間配分でやっているうちは、この先も永遠に状況は変わらない。
1年半続けてみて、自分のキャパシティーを冷静に見つめてみました。
私はもう50歳。
若い頃のようなスタミナはないけど、これまで蓄積してきたものはある。
もっとパフォーマンスを上げたい。
先のことを考えると、とっても怖いけど、パートの仕事を手放すことに決めました。

私はどういうわけか決心を決めた日の朝、母に電話していました。
事情を話すと、「心が決まっているなら、さっさと進みなさい」
「やってみないことには先がどうなるかなんて何もわからないからとりあえずやってみれば」
「もしどうにもならなかったら、またどこかで働けばいいよ」

母はいつもなんでもズバズバ言う人ですが、この日もそんな感じでした。
私はどこかで背中を押して欲しかったのだと思います。
「そっか、そうだよね」と言って電話を切りました。

上司に打ち明けるまで、胸がドキドキして胃がキリキリして。
これまでwebの仕事をしたことがなかった私にイチから仕事を教えていただいたことや、これまでのメンバーとのよい関係性が終わってしまう、など、いろんな思いが駆け巡りました。

フリーランスが忙しくなってきて、そちらに注力したい。
ずっと両立しながら悩んできたけど決心した。
年齢的にも今、挑戦しておきたい。
などを包み隠さず話しました。
上司は大変驚いていましたが、
「自分で仕事ができるまでに積み上げてきたのはすごいことです。」
「さびしいですが、大変喜ばしいことですね」と言ってくださりました。
もともと、会社で得られるものは何でも自分のものにして、新しい場所でもどんどん活躍できるスキルを身につけてほしい、という考えの上司でしたので、きっと理解していただけると思っていました。
でもやっぱり寂しくて、私は少し泣いてしまいました。

話した後は、大きな海に一人で放り出されたような、途方もない気持ちになりました。これで良かったのか。大丈夫なのか。
それから、1つ1つの仕事や、目の前にある自分の時間がより鮮明にはっきり浮かび上がるのを感じました。
ここからどうするかは全部自分のやり方次第なのだ・・・


スティーブ・ジョブズの言葉はいつも頭の中にありました。
あとどのくらい、好きな仕事ができるだろうか?
今日私は、自分の時間を大切に使っただろうか?

正解はない。未来はわからない。ただ挑戦したい気持ち。
新しい一歩を踏み出しました。踏み出すまで1年かかりました。
あの日、決断して良かったと思えるように、これからも真摯に仕事に向き合っていこうと思います。


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