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【後輩たちへ】慶應ロースクール生活を完全暴露してみた【前編】

割引あり

(※ この記事は「前編」です。「中編」「後編」へはリンクからお願いします。)

こんにちは、くまです!
僕は2023年4月、慶應ロースクールに既修コースで入学しました。

2020年7月に勉強を開始し、司法試験の勉強を始めてから早3年。
なんとかロー入試も無事に突破し、入学にはまだ6ヵ月程の余裕がある。

ただ、僕にはロースクール進学を決意した時から
ずっと懸念していたことが一つあった。

それは、自分はロースクール生活に向いてないだろうということ。

僕は一教科ごとにガッツリ集中して勉強したいタイプなので、
一週間で全教科を満遍なく触れていく勉強スタイルが本当に苦手なんです。

そんなこともあり、入学までの約半年。
少しでも自分の勉強スタイルに寄せられるよう、入念に準備をしたい。

なので、ロースクールの情報が凄く知りたい。

でも、ロースクールの内部情報がマジで出てこない

予備試験とか各科目のオススメ教材とか、
そういう話は調べればある程度は出てくる。

ただ、ロースクール内部の情報となると、
何故か途端に霧がかかる。何も見えない。分からない。

ロー入試の傾向と対策とか、そんなのはもういいのよ。
もうそこは通過したんです!

だから、その後のことを教えてほしい。

特に僕の場合、社会人経由かつ非法学部出身という
ハイパーマイノリティな人種ということもあって、
ロースクール出身の知り合いは皆無。

詰んだ。
これはもう、既に入学前から完全に詰んでいる。

結局霧が晴れることはなく、
内部情報をほぼ何も得られないまま、気が付けば4月。
入学を迎えてしまいましたとさ。とほほ。

そして入学から約半年。

ひとまず前期日程を終えたわけなんですが…
『なるほど…これは情報が出てこないわけだ…』と納得。

でも、未来の後輩たちは
きっと僕と同じようにローの内部事情を知りたいはず!

『ロースクールの中って結局どうなってるの?』
『情報が全然ないけど、みんな入学したら神隠しに遭ってるの?』

違います!

詳細は後述しますが、
ローの新制度カリキュラムにみんな忙殺されてるんです。

そんな状況なので、未来の後輩達の気持ちに応えて
僕がロースクールの実態を完全暴露することにしました。

マジで、あらゆる角度から丸裸にします

これを読めばローの臨場感が間違いなく爆上がりするので、
自分で言うのもあれですが
ローの内部事情が気になってる人は本当に必読です!

みんなが知りたいと思うであろう話を一挙に全て網羅したので
少しだけお金を頂こうと思いますが、
クマさんのお昼ご飯に一品添えてやろうという粋な気持ちで
お恵み頂けると嬉しいです…!

そして、もし追加で知りたいことがあれば
質問箱から気軽にメッセージをもらえればと思います!
(質問に答えた後、記事の方にも適宜追記していきます)

え? 予備試験の論文試験が1ヵ月後に迫ってるけど
そんなことしてて大丈夫かって?

そんなこと僕は知りません。

今やりたいのは予備試験の勉強よりロースクールの完全解剖!
自分に正直に生きるのがクマさんのモットーです。

では、前置きはこの辺で。
早速本題に入っていきましょう!


1.合格発表~入学まで

まずは、ロースクール入学までの話!

『いやいや、そんなことより内部情報を早く教えてよ!』

分かる。そう言いたい気持ちは痛いほど分かる。
でもね、既に入学前から戦いは始まってるわけよ…。

(0)ロースクールの新制度カリキュラムについて

具体的な内容に入る前に、
まずは2023年度から始まった
在学中受験の影響に触れておきましょう。

昨今のロースクール内部事情を話していく上で、
この話題は避けては通れません。

特に、既修1年(2年生)のタイミングで
予備試験の受験を考えてる人
は必読です。
同様に、予備試験の受験をどうするか悩んでる人も必読推奨です。

これを知っているだけで、
ロー生活での勉強計画や精神面など、
本当に様々な面で余裕を持てるようになると思います。

まず、これは全てのロースクールに当てはまることですが、
在学中受験が始まった影響で
全体的なカリキュラムの前倒しが行われています。

つまり、在学中受験の要件を満たすために
司法試験までに一定の単位数を取得させる必要が生じたので、
司法試験を受ける既修2年(3年生の7月)までに
授業が詰め込まれるようになったということです。

そしてなんと、その皺寄せは入学して初っ端、
すなわち既修1年(2年生)の前期に集中しているという衝撃の事実。

詳細な時間割などは4月編以降で詳述しますが、ざっくり言うと、
選択科目を含めたほぼ全科目(主要8科目)の授業が
全て既修1年(2年生)前期で行われます。

『でも、別にそれって普通の授業量なんじゃないの?』

そう思った人もいるでしょう。
分かりますよ、その気持ち。

では、表現を変えます。

予備試験の短答式試験が開催される7月に、
短答式試験の約1週間後から、
主要8科目のほぼ全科目論文式の期末テストが一挙に行われます。

ちなみに補足すると、
この主要8科目の期末テストは
一つでも最低評価を獲ると問答無用で即留年です。
(成績評価や留年制度の仕組みは4月編以降で詳述します)

どうでしょう?

要は、凄く簡潔に言っちゃえば、
7月に短答式試験論文式試験ほぼ同時に襲来するということです。

これが、制度改革前は違った。

確かに5月に予備試験の短答式試験がやってきていたので、
短答式試験のハードルは改革前の方が高かったとも言えます。

ただ、そこさえ乗り切ってしまえば、
7月予備試験の論文式試験論文式の期末テスト
同時にやってくるという状況だったので、
5月下旬以降は論文式の勉強に集中することができた。

この部分が、制度改革前後での一番大きな相違点です。

あえてハッキリと明言しておきますが、
予備試験とロー期末テストの同時並行はマジで地獄です。

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