皮膚科医のnote

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最近の記事

皮膚疾患を色で分類する方法

著書「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」では紅斑と紫斑に絞って皮疹の診かたを解説しました。 ですが紅斑、紫斑以外の皮疹の診かたも知りたいというご意見をいただいています。 そこで、まず紅斑、紫斑以外の皮疹にどのようなものがあるのか、皮膚疾患の分類をこのnoteで解説したいと思います。 皮膚疾患の分類法皮膚疾患には様々な分類法があり、代表的なものは原発疹ごとの分類です。 皮膚科診断学の教科書には、はじめに「皮疹を正確な用語で表現する必要がある」と書かれています。

    • 書籍の内容で国家試験を解説(3章~4章)

      書籍を購入してくださった方に向けて、Twitterで書籍の内容をもとにした国家試験の解説を行いました。 書籍はこちら↓ 改めてnoteにまとめたいと思います。 今回は3章~4章の内容です。 以下の総合フローチャートをもとに考えてみてください。 問題1以下の紅斑をみたときに、まず確認するのはなんでしょう。 答え:皮疹の持続時間 表面の変化がなく、境界明瞭な紅斑なので病変は真皮にあるようです。 その場合はマスト細胞性の蕁麻疹とT細胞性の中毒疹を考えます。 そして蕁麻

      • 著書の内容で国家試験を解説(1章~2章)

        書籍を購入してくださった方に向けて、Twitterで書籍の内容をもとにした国家試験の解説を行いました。 書籍はこちら↓ 改めてnoteにまとめたいと思います。 今回は1章~2章の内容です。 以下の総合フローチャートをもとに考えてみてください。 問題1次の3つの紅斑を見たとき、まずどこに注目すればよいでしょうか。 答え:表面の性状に注目する 紅斑を見たとき、まず注目するのは表面の性状です。 表面がザラザラしている場合は病変が表皮にあり、ツルツルしている場合は病変が表

        • もっと皮膚科診断を勉強したい人のための本

          私の著書「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」を多くの方にご購入いただき大変うれしいです。 ですが本を読んで物足りないと思った方や、もっと詳しく皮膚科診断を勉強したいと思った方もいるかもしれません。 そこで今回はネクストステップの教科書を紹介したいと思います。 1. 皮疹の因数分解・ロジック診断 この教科書のコンセプトは「直観に頼らない論理的な皮疹の診断法」。 著者の北島康雄先生は、原発疹・続発疹の概念は実際の臨床ではあまり役に立たないと書かれています。

        皮膚疾患を色で分類する方法

          「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考え方」の元になった本の一覧

          この度、医学書院様より本を出版させていただきました。 このnoteでは著書「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の内容を紹介し、元になった本も公開しています。 「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」はこんな本この本は皮膚科の「通読型」の教科書として執筆しました。 医学書は、基礎知識や理論が書かれた「成書」と具体的な方法が書かれた「マニュアル」の2つに分類されます。 しかしそれらだけでは診療はできません。 理論と方法の間にある「考え方」を解説した、

          「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考え方」の元になった本の一覧

          医学書執筆の裏側(後編)

          この度、私の本が出版されました。 出版までの1年以上に渡る道のりを、「執筆の裏側」としてTwitterで発信してきました(Twitterはこちら)。 前編に引き続き、noteにそれらのツイートをまとめています。 前編はこちら→→医学書執筆の裏側(前編) 1. 校正編執筆が終わって作業はほぼ終了と思っていましたが、校正がこんなに大変だとは知りませんでした。むしろ校正作業のほうが本番だったかもしれません。 カットされた幻の原稿も少しだけ公開しています。 2. 動画制作編

          医学書執筆の裏側(後編)

          医学書執筆の裏側(前編)

          この度、私の本が出版されました。 出版までの1年以上に渡る道のりを、「執筆の裏側」としてTwitterで発信してきました(Twitterはこちら)。 このnoteにそれらのツイートをまとめています。 1. 執筆前夜編ある日、医学書院様から「従来のパターン認識とは違った皮疹の診かたを解説した書籍」の執筆の話をいただきます。 ここから出版への長い道のりが始まりました。 2. 執筆編ここから実際の執筆が始まりました。これだけの分量の文章を書くのは人生で初めてで、何度も挫折

          医学書執筆の裏側(前編)

          皮膚科の豆知識ブログの紹介

          私の運営している「皮膚科の豆知識ブログ」の紹介ページです。 「皮膚科の豆知識ブログ」では皮膚科専門医が、日々感じた小さな疑問を解決する論文を紹介しています。 皮膚疾患は種類が多く大規模スタディーが行われていないため、皮膚科診療は経験に頼りがちです。そんな中で診療の参考になる具体的な数字を取り上げています。是非ブログを御覧ください。 ブログはこちら→→皮膚科の豆知識ブログ Twitterではブログの更新情報や皮膚科に関するクイズを発信しています。こちらもフォローしていただ

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