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医学書執筆の裏側(前編)
この度、私の本が出版されました。
出版までの1年以上に渡る道のりを、「執筆の裏側」としてTwitterで発信してきました(Twitterはこちら)。
このnoteにそれらのツイートをまとめています。
1. 執筆前夜編
ある日、医学書院様から「従来のパターン認識とは違った皮疹の診かたを解説した書籍」の執筆の話をいただきます。
ここから出版への長い道のりが始まりました。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) November 29, 2021
78日目
執筆の裏側#1
分担執筆の医学書を読むと物足りなく感じることがあります。むしろ一人の手による本のほうが魅力的なことが多く、私もいつか単著を執筆してみたいと思っていました。そんな折、ある出版社から執筆の話をいただきます。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) November 30, 2021
79日目
執筆の裏側#2
出版社より提示された分量は200ページです。1ページの目安が1000文字なのでトータル20万字!!そんな大量の文章を書けるのか不安でしたが、こんなチャンスは二度とないかもしれません。 pic.twitter.com/bN7ANLVOa8
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 1, 2021
80日目
執筆の裏側#3
出版に必要な文字数はなんと20万文字!!しかしそこにわずかな希望が…
図表1個=400文字
写真やイラストを250個準備すれば残りは10万文字。そう考えると若干現実的な数字に思え執筆を決意しました。あとで少し後悔しましたが。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 2, 2021
81日目
執筆の裏側#4
執筆の最初のタスクは目次の作成。全体の構成を考えながらページ配分を吟味します。何事も構想の段階が一番楽しいものですね。 pic.twitter.com/1G1fel89vu
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 3, 2021
82日目
執筆の裏側#5
先走って浮かれていましたが実はまだ出版が決定したわけではありません。最終的には企画会議で決まるそうです。目次の次は会議用の見本原稿を作成します。まさかここまで来てボツなんてことはないですよね…。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 4, 2021
83日目
執筆の裏側#6
見本原稿を出版社にお渡しした後、仮レイアウトを作成していただきました。簡易的なものですが書籍の具体的なイメージがつかめて嬉しいものです。あとは企画会議の日を待つばかりです。 pic.twitter.com/aXkCw5XSn1
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 5, 2021
84日目
執筆の裏側#7
企画会議は3段階あるそうです。待つこと3週間、無事すべての会議を通過したの連絡をいただきました。出来レースだったのか、それとも真剣勝負だったのか…。いずれにせよここから本格的な執筆が始まります。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 6, 2021
85日目
執筆の裏側#8
無事に企画会議を通過しZoomを使ったWeb打ち合わせを行うことになりました。気分はもう作家です。執筆の期限は半年。果たして半年間で20万字分の原稿を仕上げることができるのでしょうか?
2. 執筆編
ここから実際の執筆が始まりました。これだけの分量の文章を書くのは人生で初めてで、何度も挫折しかけました…(笑)。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 8, 2021
81日目
執筆の裏側#9
私が1日に書ける文字数は1000~2000字程度。文献を調べながら書くのでスピードはさらに落ちてしまいます。ところがプロの作家やライターになると1日1万字は楽に書けるそうです。物書きのプロの凄まじさを実感させられます。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 10, 2021
83日目
執筆の裏側#10
文章を書くのは思ったよりずっと難しいですね。自分の言いたいことをうまく表現できずフラストレーションが溜まります。今回執筆を行ってみて、単著を書かれている先生方の文章力の高さを思い知りました。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 12, 2021
85日目
執筆の裏側#11
モニターで見るより紙のほうがアイデアが出やすいですね。パソコンの原稿がある程度出来上がるとプリントアウトしてペンで書き直していきます。この作業は意外と楽しくて嫌いではありませんでした。 pic.twitter.com/bn6iyiPm1S
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 13, 2021
86日目
執筆の裏側#12
10万字書くことを考えると気が遠くなります。そこで書籍を小さな論文の集まりだと考えてみることにしました。3000字の論文を10本集めれば3万字。1章の分量です。そうして1項目ずつコツコツと執筆を進めていきました。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 14, 2021
87日目
執筆の裏側#13
当初の構想では重要なポイントだけをまとめた軽い本にする予定でしたが、書きたいことが多すぎて各論が詳しくなってしまいました。とっつきにくい部分があれば今後ブログで補完したいと思っています。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 15, 2021
88日目
執筆の裏側#14
執筆を進めて行くなかで、診断の流れが理解しやすいように症例問題を作成することになりました。解説は皮膚科の教科書では珍しい対話形式です。しかし対話の文章を書くのは案外難しい。なんだか稚拙なやりとりになってしまいますね…。 pic.twitter.com/HDUBuK8X0x
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 16, 2021
89日目
執筆の裏側#15
出版社からのリクエストは数多くの疾患を幅広く扱った教科書でした。ですがせっかくの単著です。クセの強い内容に仕上げてしまいました。扱っている疾患は少ないですが、そのぶん応用が利く内容になっていると思います。
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 17, 2021
90日目
執筆の裏側#16
10万字の原稿を書き終えたのは執筆開始から半年後のことでした。辛く苦しい日々もようやく終わりを迎えます。終わってみれば良い思い出ですね。
…と思いきや、これからがほんとうの地獄だったのです…! pic.twitter.com/yjU02MJ8we
100日後に初出版する皮膚科医
— Alex@100日後に初出版する皮膚科医 (@alex_hifuka) December 18, 2021
91日目
執筆の裏側#17
原稿の文字カウントです。11万文字!これだけの文章を書くことはもうないかもしれませんね。 pic.twitter.com/STJ5KIGuzK
後編に続きます。
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