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人類みな敵同士。

僕たちは対立するように出来ている。

生物の目的は本来「自分だけでも生き残ること」であり、わざわざ自分を犠牲にしてまで他人を生き残らせるメリットはない。なので、基本的に自分以外の生物はすべて敵であると、僕たちの遺伝子は認識しているという。
無意味に争わないのは単にコスパが悪いからであり、協力した方が生き残る可能性が高まるからである。


リチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」

という、なんとも身も蓋もない残酷な現実を思い知ることができるので生物学や遺伝子学が大好きなのだが、特にここ10年くらいちょくちょく読み直しているのがこの一冊。
理由は単純、人間関係で悩まないためだ。

どんなに陽キャでコミニケーションお化けでも、必ず敵対する人物が存在する。誰しも人間関係が上手くいかない理由はもうおわかりだろう。
我々は本来、敵であるからだ。

どんなに付き合いが長くても、どんなに周りの人を気の合う仲間だと錯覚しても、ほんの些細なことでイラッと来たり不快感を感じたりするのは、もはや仕方のないことなのだ。
この世にイラッと来ない人間は一人もいない。むしろ、相手は敵であると認識した方がいいだろう。

「協力した方がコスパがいいから協力してるだけ」という、適度な距離感が保てるマインドはもう何十年も僕の糧になっている。
敵だからと言って争う必要もない。しかし、仲間だからと言って自分を犠牲にする必要もない。
協力した方がコスパがいい、ただそれだけのことなのだ。

僕はずっとそんなマインドで生きてるので人間関係で悩んでいる人の気持ちがよくわからないのだが、生物学や遺伝子学を深堀りしていくといろんなことが見えてくる。

もしかしたら、人間関係で悩んでいる人は「自分と100%合う人がいる」と、周りの人に期待しているのではないか。
人間関係が上手くいかないのは自分の責任であり、陰キャで圧倒的にコミニケーションスキルが足りないせいではないか、と。

そんな思考の方には、ぜひ安心していただきたい。
僕たちはもともと敵同士なので合うはずもなく、表面的な対話スキルだけで協力している生命体なだけで、それ以上でもなければそれ以下でもないのだ。

どうだろう。そう考えれば、少しは楽になるのではないか。

とは言え、お互いに協力した方が良いのは確かなので、無駄に敵対心を出す必要はどこにもない。
表面的な対話スキルだけは磨いた方があとあと都合が良いだろう。

僕にも、君にも、100%わかり合える仲間はもともと一人も存在していない。むしろ、遺伝子学で言えばイラッとしたりされたりする敵しかいないのだ。

この記事を読んで愛と涙が乾いたら立ち上がろう。
人生はドライ・ユア・ティアーズ。ウィズ・ラブだ。

知らんけど。(

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