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ホン雑記917「これが他のことにもつながってくるんです」

一芸を続けてるといろんな発見がある。聞きかじり見かじりではない、自分の体を通したなまの「知」だ。
最近鍵盤の基礎練中にすんげーこと発見した。


右手の上手さ、つまり「タイミング」「強弱」「速さ」なんかのコントロール可能度を10とした時に、左手のほうは7ぐらいでしかない感覚がある。
もちろんフレーズにもよるけど、やっぱりちょこまか動く運指の場合は右手のほうが達者なもんで、左手のために右手に先生になってもらう方法をよく使う。

つまり短いフレーズで、左右対称になるように弾くのだね。
左手のド・ミ・レ・ファ・ミ・ソを滑らか高速ちゃんにしたいなーって時には、右手をソ・ミ・ファ・レ・ミ・ドと同時に弾く。同じ指番号のキーを弾くってわけ。

これは右手に脳を洗脳してもらうわけだね。「ウチの左手くんも同じことやれるはずなんで動かしてやってくれたまえ」と。実際この方法で、左手を動かす感覚が瞬時にわかることが多々ある。
で、この右手師匠法をずっとやってて気づいたんだけど、左手だけの時よりも両手同時のほうが、左手が弾けるようになっていることだ。
あ、これ第1段階です。すんげーことはこれじゃーない。

つまり、上手さ的には「右手>両手>左手」になってるんだな。これはまったく鍵盤弾かない人にとっては驚きだろう。驚きであってくれ。「両手同時よりも、右手を抜いたほうが難しいなんてそんなバカな~~~」と思っててくれ。
でもまぁこの辺はね、わかるんですよ。最初「へー」ぐらいのことは思ったけど、まぁわかりますわ。だってそもそも右手に引率してもらってるわけだからね。綱渡りの時の長いバランス棒みたいな感覚がある。片っぽ短かったらそらーアカンやんか。なんかそんな感じ。

聞いて驚くのはここからだ。おとといあたりに気づいたんだけど、この左右対称の方法であるひとつのフレーズを練習していくと、左手を外すと右手が何かぎこちない感じがした。
(えっ?)
ってなったんで、何回かやってみた。そしたらやっぱり、左手の「右手補助なし」(ってかそれは左手で弾いてるだけなんだが。右手で左手を触ってるわけでもなし)ほどではないにしても、右手の「左手補助なし」もわずかに弾きにくいことに気づいてきた。

つまり、上手さ的には「両手>右手>左手」になってしまってるんだな。もちろんそのフレーズに関してのみの話であって、他のあらゆるフレーズに対してはそんなはずもない。
んが、両手左右対称で練習する回数が一番多いようなフレーズは、両手弾きが一番上手くなっている。そ、そんなバカな。

うーん、これはたいした事象ではないんだろうか。ここまで書いてふとそう思ってしまったけど、オレにとっちゃわりと意味わからんかった。
第一段階の両手上手はまだわかる。が、両手最上手になるのはなんなんだ。第一段階のようにその差分を引き上げる手はもうないのだぞ? 心の中の第三の手が発動しているのかーっ!?

右手を三拍子(たとえば三角形)で、左手を二拍子(たとえば上下)で動かしてくださいって言ったらほとんどの人はすぐには出来ないけど(ワシ? できるで? すぐにできるで? いまもやってみたけどすぐにできたで? ウザい?)、これ、両手同時のほうが右手だけよりスムーズにやれちゃいますー、ってなことが起こってるようなもんじゃんか。

違うかー! それは両手同じ動きちゃうやんかー! アホやなワシ。まぁでも、言わんとしてることはそんな感じよ。


将来どう使われるのかまったくわからんけど、とにかくこの発見は脳の御し方において、オレにとっては非常に使えるものだと確信した。

何がどう確信にいたるのか、まったくわからんのだけど、とにかくオレが「アーッ!」ってなってるから間違いないと思う。
しらんけど。




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【今日の過去詩リーズ】




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