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友達と呼べる友達

僕には東京に友達は数えるほどしかいない。
ふとした時に連絡してご飯や飲みに行けるって定義にすると本当に限られた人になる。

そんな祝日の晴れた今日、恵比寿から代官山に何気なく即興散歩していたら、友達にバッタリ出会った。その女性は10年前に会社の同期を通じて出会い、そこから半年に一回ペースでサシ飲みに行く関係で素の状態でいられる貴重な存在だ。
それでもこのコロナ禍で10ヶ月くらい会ってなかった。

その友達とは何故か縁があって、かつて満員の朝の山手線の中で貧血で倒れた女性がいて、手を差し伸べたらその友達だったということもある。何かと共通点も多くて落ち着く。

そして今日僕は完全にオフモードだった。オフの中にも度合いがあることに気づいた。流石にオフで会える友達でも気を抜き過ぎていた。
ケミカルブラザーズを聴いてて、渦の中に入っていたこともあるのかな。
僕はオフの中でもむき出しの全裸の状態で会話するしかなかった。手当たり次第着る服を着るほどの器用さがない。

今日の全裸オフモードの自然体で成り立つ関係の有り難みを再確認した。
代官山で旦那さんがお店を出したとのことで、そのお店の前まで案内してくれた。今度旦那さんにも久しぶりにお会いしに顔を出そうと思う。

微笑ましいほど平和な近況報告とシンプルな「また」との挨拶。

東京の自分のこと誰も知らない街に心地よさを感じることばっかりだったけど、知ってる人がいての心地よさもある。

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