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駐妻は、楽しくて、ちょっと辛い。

歯の事を人前で話す機会がありまして。
資料は数日かけて夜な夜な作り、今日が当日。
自分の学んできた事や知識を誰かに共有して、喜ばれるのはやはりとても嬉しいものだ。

歯医者通いも高額になるシンガポールで、私に出来る事は何だろうかと考え行き着いた先がママさん向けに子供の歯のあれこれを話す事。
歯が大好きな私でも、さすがに普段は聞かれないとママ友にだって歯の話はしない。
だからこそ、思いっきり歯の話をして良い機会があるとワクワクするのだ。

生まれてたった数ヶ月のほやほやの赤ちゃんを連れての外出や病院通い、色々な情報収集がどれだけ大変か、ママさん達の気持ちが痛いほど分かる。
同じような生活をしている人達が集い、共感して、情報を交換して。
ママさん達って本当に社会性が高くて子供の為に、家族の為に皆、頑張っているよなぁ〜と毎回感心させられる。
みなさんの大事な時間をいただいて、知識をシェアする大切な時間。

今回は自分の気持ちの切り替えの為に久々にスクラブに袖を通してみた。

普段はペラッペラの服を着てローカルに混じって街を歩き、小汚いホーカーでご飯を食べ、子供の送り迎えに行く日々。
スクラブを着るだけで、医療人としての自分を思い出せる。

と、同時に今働けていない現実を突きつけられる感覚。
切磋琢磨してきた同期は開業した。
お祝いの花とメッセージを贈るときに、もやもやする自分の気持ちも少しだけのっけてしまった。

いくら頑張って作った資料でも、それで稼ぐ事はない。
いつかまた、大好きだった仕事を取り戻せるのだろうか。
夫に依存せず、生きていけるのだろうか。
この国に、あとどれくらいいるのだろうか。

そんな不安が常に頭の片隅にある駐妻生活。

今の自分にできるのは、「自分のものさし」を持って自分の人生を生きる事。
頑張っても良いし、頑張らなくても良い。
前に進んでも良いし、休んでも良い。

今日も、気楽にいこう。

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