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歯科医師 仕事探しの方法

就職・転職を考えた時に仕事を探す方法にはいくつかあります。

1 転職サイトの求人票を見て、自分で探す。
2 エージェントを通して希望の歯科医院を紹介してもらう。
3 知人や先輩に相談・紹介してもらう。
4 スカウトメールを受ける。

こういった方法が一般的ですが、私が実際に聞いた内容で思いつくものを挙げて見ると・・・

1. 臨床研修でお世話になった歯科医院にそのまま残る。
2. クラブの先輩に声をかけられて、入職を決めた。
3. 歯科医師である父親の知り合いの医院に入職を決めた。
4. セミナーなどでご一緒した院長に勧誘された。
5. 歯科医院に出入りしている業者の伝手で転職した。

新卒(臨床研修明け)の方からよく聞くのは①~③、経験者の転職は④~⑤が多いようです。歯科医師の仕事探しはこのように知り合いの紹介なども多いため、エージェントを利用したり、正式な面接を受けたことがこれまでに一度もないと言われる方も結構おられます。

色々なお仕事探しの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。一つ一つ確認してみましょう。


■ 求人サイトを利用して自分で探す ■

【メリット】  
タイムロスがなく自分のペースで探すことができます。
【デメリット】 
求人票には良いことしか書かれていないので、本当のところがわからず、実際面接に行ってみたら希望と全然違う事も多い。

求人サイトから自分の条件などを入力して検索という方法で自分で探すというのが一番多くの方がされている方法だと思います。自分のペースで探すこともできますので、自分には合っているという人も多いでしょう。

しかしながら、

・ 書かれている情報だけでは良くわからない。
・ 家から近いと思って面接に行ったのに、実際には遠い分院をすすめられた。
・ 掲載されている情報と実際は違った。

以上のような話もよく聞きます。たくさんの求人掲載がある中で、当然、悪い情報や安いお給料を提示したら、求職者は応募するはずがありません。例えば多くの歯科医院が「月給30万円」と記載している中で、自分の歯科医院だけ「月給25万円」と記載したら、応募者の数は激減するはずです。もし検索で「30万円以上」をチェックする求職者がいたとしたら、求人票は見てもらう事すらできなくなります。そのため、周りと同レベルにするか、目立たせるためにより良い条件を挙げていると考えられるでしょう。

嘘の情報を記載することは違法ですが、求人をしている歯科医院側の気持ちは「とりあえず面接に来てほしい」と思っています。面接にさえ来てくれれば、あとはその場で説明しようと思っているところもあります。「経験者60万円~」と書かれていたとしても、「まだ3年目だから40万円でどうかな」と言われる場合もあるのは以上のような背景からです。

駅から遠い分院を掲載してもなかなか反響がないので、駅チカの本院で惹きつけておいて面接にきてくれたら、本院は採用が決まってしまったので、分院の方でどうでしょうかといった交渉をしてくるところもあるようです。

面接に行ったら、掲載されている内容と全然違ったと言われるのはこういった事が原因なのです。

「高給」「休みが多い」「人間関係が良い」「早く終われる」「有休消化率100%」

多くの求職者を引き付けるこのようなワードをちりばめた求人票が掲載されているのは当然という事です。もちろん、その中でも本当の内容を記載しているところはあります。でも「本当か」「本当じゃないか」はわからないというのが、この方法のデメリットだと言えます。

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■ エージェントを通して紹介してもらう ■

メリット 
自分の希望に合ったところを紹介してもらえ、医院の情報なども詳しく聞ける。

デメリット
エージェントを通して医院に連絡を取ってもらうためタイムロスが出来る。

エージェントを通してコンサルタントについてもらうメリットは、医院の情報を詳しく教えてもらえる点です。また、歯科医院というのは医院によって特徴があります。そういった特徴はなかなか公開されている求人票ではわかりません。

たとえば、人によっていろいろと性格は違いますが、「ノリの良い社交的な人」が「おとなしくて真面目だけど黙々と仕事をする院長」の医院に入職した場合、もちろん逆のパターンもありますが、これは夫婦で言うならば「性格の不一致」という事になり、「離婚」の原因となります。

こういった「性格」のような部分は求人票にはかかれていないため、コンサルタントの腕の見せ所といえるかもしれません。多くの歯科医院の性格を知っているコンサルタントを活用出来たら、無駄な面接の時間を失くすことが出来ると言えるでしょう。

ただ人によっては、自分で探して、自分で医院に電話をして面接アポを取りたいという積極的な方もおられます。そういう方には、いちいちコンサルタントを通して話をすることが煩わしいという方もおられるでしょう。

しかしながら私の経験では、何度も転職を繰り返したのちに、コンサルタントを初めて活用したと言われる方がおられますが、履歴書を拝見すると、どうしてこの歯科医院に行ったのかなと思われる方がおられます。「この歯科医院はこの先生にはマッチしていないな~、早く聞いてくれればお勧めしないのに・・・」と思う事が良くあります。


■ 知人や先輩に相談・紹介してもらう ■

メリット
よく知っている知人・先輩の紹介なので安心できる。
デメリット
知り合いの関係もあって、断ったり、退職しにくい。

先輩や知人に紹介してもらったり、働いている人に誘われたりするのは、安心できるという面では非常に良いと思いますが、お給料などの条件が悪くても交渉したり、退職を言い出しにくい面があります。特にクラブの先輩というのは、慣れていて安心という反面、辞められないという人が多く、一度そういう経験をされた人は、知人や先輩の関係がない所に行きたいといわれる方も多いです。

聞いた話では、勤務医に後輩を引っ張ってくるよう強要するところもあるようです。先輩は自分が辞めたいがばかりに、代わりに入ってくれる後輩を引っ張るという人もいるようです。先輩がいるから入職したのに、先輩はすぐに辞めたという話も聞いたことがあります。

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■ スカウトメールを受ける ■

メリット
医院の方からアプローチしてきたので、優位な立場で面接に行ける。
デメリット
やみくもに一括でスカウトメールを送っている歯科医院も多い。

最近、スカウトメールが多く利用されています。もちろんスカウトメールで採用できたという歯科医院もありますが、やみくもに一括で同じ文章を送っている歯科医院も多いですし、外部の採用担当者が請け負ってメール送信している場合もあります。少しでも多くの方に面接・見学に来てもらいたいと思う医院は求職者の希望など全く無視してスカウトメールを送りつけています。実際、求職者から以下のような話を聞いたことがあります。

・ 一度お断りした人にも関係なく「是非ご連絡下さい」と送りつける。

・ 外来希望の求職者に対して、面接に来てから訪問診療を勧める。

・ 便利な場所にある医院でスカウトをして、面接に来てから遠い分院勤務を勧める。

・ 新卒でまだ保険診療も十分に出来ない先生に、即戦力を探している医院がスカウトメールを送る。

スカウトメールが来たのでと面接に行ったけど結局自分の希望と全然違ったという場合も多くあるようです。

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如何でしょうか? 仕事探しの方法については、人それぞれ選び方はありますが、自分にあった方法で就職先を見つけるのが一番です。「採用されること」が最終の目標ではありません、一番重要なのは、長く気持ちよく勤務が継続できる歯科医院を探すことが大切です。

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