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歯科経営の人間関係が厳しい…とお思いのアナタへ!

こんにちは、ケイです。

今日の内容は…

「スタッフの入れ替わり、揉め事が絶えない…」
「人がいつも辞めてしまう」

という悩みについて、答えていきたいと思います。

結論から言うと、人の入れ替わりは組織である以上は仕方ないです。

ただ、辞めていくスタッフに「どこが嫌だったか?」フィードバックをもらって、改善できる部分は改善していくことで、これらの問題を減らすことは出来ます。

その理由と、解決策について詳しく解説していきます。

歯科医院経営の人事問題と対策

まず、人に、

「こうして欲しい」

と伝えたところで、基本的にこちらの要望通りには動いてくれません。

だったら、まず自分(院長)が折れて譲ってあげた方が、円滑にいきます。

ただ、スタッフ同士の問題も結構多いと思うので、

「あの人が怖い…」
「あの人が嫌だ…」

など、このような部分は対策していく必要があります。


まずは事前にマニュアルを作成すること

例えば、新人のスタッフが先輩のスタッフに何回も聞いて、先輩のスタッフが怒っちゃう。

「何回目だよ」

みたいな。

そういう場合は、事前にマニュアルを作ってあげることによって、未然に防ぐことができます。


「人間的に合わない」という問題について

あとは、人間的に合わないという場合。

私は、曜日をズラして、合わないスタッフ同士の勤務時間が被らないようにしました。

これにより、スタッフ同士のトラブルは、大幅に減らすことに成功。

ただ、やれることはやるのですが、それでもトラブルが起こってしまう場合は、仕方ないと割り切るしかないと思うんです。

そこまでやっても、辞める人は辞めていきます。


【実例】ウチの歯科医院で取り組んだ人間関係の改善方法

ここからは、私の歯科で起こった出来事を例に解説していきます。

ウチの医院は、新人のスタッフが入ってくる度に、

「機械やCTの使い方が分からない…」

という状態でした。

そのため、先輩スタッフに使い方を聞くのですが、何回も聞いたりされるので、先輩スタッフもイライラしてくるわけです。

そのため、そのイライラが新人スタッフにも伝わり、結果的に辞めていく…

こういうループが続いていました。

「これを防ぐためには、どうしたら良いか?」

ということで、取り組み始めたことがマニュアル作りです。


マニュアルは全て見える位置に置いておく

例えば、CTの使い方のマニュアルをパウチで止めて、CTのところに置いておく。

レセコンの使い方は、レセコンのところに置いておく。

こういう感じで、

「スタッフに、メモを取って覚えてもらう」

ということを、ヤメました。

今日入った人でも、これ通りにやれば出来る状態にしていったのです。

そのためには、誰が読んでも使えるようなマニュアルにする必要がありました。


文章ではなく画像中心のマニュアルを作成

そこで、文章ではなく画像中心のマニュアルを作成することにしたのです。

例えば、スマホで機械の写真を撮り、画像に矢印を入れて、

①このボタンを押す
②これをやる

このように、画像に文字入れして作っていきました。

今は、Canva(キャンバ)などで、スマホでも簡単に画像を加工することが出来ます。

他にも、LINEカメラなどのアプリなどもあるので、使いやすいアプリで問題ありません。

そして画像を加工したら、

1,プリントアウト
2,ラミネート加工する
3,穴を開けて機械にかけて置く

このように、すぐ見える位置にマニュアルを設置しました。

文章の場合、読むことが苦手な人もいますが、

「ココだよ!」

と、手で押してる画像を載せておき、それ通りに動いていけば、誰でも使いこなすことが出来ます。

これは歯科だけでなく、普通の会社でも新入社員として入った時に、事務作業など、誰でも分かるマニュアルが作られていたら?

仕事上の不安が、1個でも消えると思うんです。

この不安を1つでも取り除くために、私は細かい作業でもマニュアルを作っていきました。


歯科医院の問題の「譲れる部分」を明確化する

ここからは、スタッフが辞めてしまうという問題について解説していきます。

「辞めたいです…」

と言ってきたスタッフに対しては、私が直接辞めたい理由を聞くようにしていました。

ただ、その理由の中で、

「院長が嫌」

ということについては、正直難しいです。

なぜなら、歯科医院というのは、そもそも院長のものだからですね。

院長は、借金を抱えたりして開業したからには、自分のやりたい治療などが絶対あります。

だから、そこは譲らなくていいと思うんです。

そのため、院長が絶対と言うことは絶対であり、その中で出来ること出来ないことを明確にします。

もし、それが嫌なのであれば、去ってもらうしかありません。


改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る

しかし、

「仕事が覚えられなくて、みんなに迷惑をかけてしまう…」
「迷惑をかけたくないから、辞めるしかないと思ってます」

このような理由であれば、コチラで対応をしなければいけません。

そして、辞めたいスタッフと直接話して、まずはフィードバックをもらう。

その中で、改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る。

これが、医院側が出来ることだと思います。

ただ…

「みんなに合わせる」

これは、絶対に無理です。

例えば、スタッフと院長では、見てる景色が違います。

院長は、経営目線でもあり、治療目線でもあるので、スタッフとは見てる場所が違いますよね?

どちらが、上とか下とかではないのですが、意見が食い違うということは仕方のないことなんです。

だから、どうしても話が噛み合わなくなる部分はあります。

これは、ある程度は仕方のないことです。


新しく入ってきた人が、仕事ができやすい環境を作る

あとは、

・家族の問題
・女性の結婚、出産

これらの理由により辞められるのも、止めようがありません。

だから、求人を出しつつ、新しく入ってきた人が、すんなり仕事ができやすいよう環境を作る。

例えば、

・ゴミの捨て方
・機械の触り方
・医院のセキュリティのドアの開け方

こういう細かい部分も全て、マニュアルを作っておけば、新人のスタッフさんも、すんなり仕事に入りやすくなります。

実際、仕事はやることが多いし、メモして一回一回暗記してもらう時間は勿体ないです。

もし、人の入れ替わりが激しいのであれば、そうなっても回るような仕組みを作っておく。

この仕組み作りに、フォーカスすることで、歯科医院でも揉め事や入れ替わりは改善されていきます。


まとめ

【歯科医院経営の人事問題と対策
・事前にマニュアルを作成する
・人間的に合わないスタッフ同士の勤務時間を調整

【実例】ウチの歯科医院で取り組んだ人間関係の改善方法
・画像中心のマニュアルを作成
・マニュアルは全て見える位置に置いておく

「譲れる部分」を明確化する
・辞めたいスタッフと直接話して、フィードバックをもらう
・改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る
・新しく入ってきた人が、すんなり仕事が出来やすい環境を作る(細かい部分もマニュアルを作っておく)

今回は、歯科経営における人間関係について解説してきました。

難しい内容は一切なく、正直もの足りないと感じたかもしれません。

ただ、私が今の歯科医院に入った頃は、

「当たり前のことが、当たり前にできていない」

という状態だったので、こういうところからのスタートでした。

そして、人にはそれぞれ「自分の正義」というものがあり、組織になると必ず、それぞれの正義の対立が起こります。

対立が起こるのは仕方ないことです。

起きてしまったことは割り切って、まずは話を聞いてあげたり、譲歩できるところは譲歩する。

ウチの医院では、これを1つずつ積み重ねていったことで、スタッフが同じ方向を向いてくれて、売上も上がっていきました。

もし、質問や感想などありましたら、お気軽に下記のLINEから送っていただきますと幸いです。

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