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押しつけないでを押しつける

「どうして?」

と思う。

「どうして、そんな嫌な言い方するんだろう?」

と。

本人はそのつもり無いのかもしれないけど、
いや、やっぱり嫌みな気持ちがちょっと伝わってくる。

“自分の希望通りに上手くいかない”
“相手が思ったとおりに動いてくれない”

そんな、私への気持ちが込められているのが伝わってくる。

そんなの当たり前なのに。

だって、私はあなたじゃないもの。
私は私の頭と体で生きているのだもの。
そりゃ、あなたの希望に添えないことはあります。
それを私に押しつけないでください。

そう思うときがある。

でも、「私に押しつけないで!」と思う私の気持ちも、実は相手に対する押しつけなのかもしれない。
“押しつけないで” という気持ちの、相手への “押しつけ” 。

そんな意味でお互い様なのかもしれないけれど、自分の価値を否定されるような言葉には、“そんなの押しつけないで!” を貫きたい。
自分の価値だけは自分でしっかり守ってあげなければ、しゅるるとしぼんで凝り固まって、いつの間にか自分で自分を否定するようになる。

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