からだと丁寧に向き合う。

おばあちゃん、昨日、具合がよろしくなかったらしい。
病院から帰ってきた後、血圧がふだんよりもだいぶ高くて、耳鳴りがして、寒気がして、しばらくベッドに横になっていたそうな。
ベッドに横になって休んでいたら、だいぶましになってきたので、そろっと起き上がってごはんを食べたり片付けをしたり、少し活動して夜早めに休んで。

朝起きて、というか夜ベッドで休んでいるときにも色々考えて「昨日はいつもと違うことをしていた、と思い当たった」と言っていた。

病院から帰ってきて、普段は母が作ったあったかいおうどんを食べてから休んでいたそうなのだけれど、昨日は母が用事でおらず、買ってきたおにぎりと冷たいお水を飲んでいた。
病院で冷えた体に、冷たいおにぎりとさらに冷たい冷蔵庫で冷やしたお水が、からだに障ったのだろう、と。
「いままで熱いお茶を飲んで冷たいものは摂ってこなかったのに、急に変えたからからだがびっくりしたんだ」と。

それを聞いていて、
「あぁ、こうやってからだの変化が起こった原因はなぜなのだろうと突き止められるのは、いつもの自分の生活リズムを自分で把握して持っているからなのだろうなぁ」
と小さく感動した。

もう20年以上、おばあちゃんは毎週数日、病院に通う生活を送っている。
日常は病院に通うということ中心に回っている。
その生活の中で、自分の体の小さな変化に違和感を持って、つぶさに観察し、なにか普段と違うことをしていないか、と考える。

この“自分の体にしっかり向き合う”という姿勢が、病気を持っているとはいえ、健康に過ごすために必要なことなのだろうな、と思った。

自分の体なのに、思い通りにいかないことって、たくさんある。
それでも、少しでも毎日を過ごしやすく、健やかにいるためには、自分の普段のからだの状態をつかもうとする努力が大切なのだなぁ、と感じた出来事だった。

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