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ゲームプランナーが考える学生に書いてほしいゲーム企画書の内容について

こんにちは、ゲームプランナー電子のレンジです。

普段はゲームプランナーとして会社で働きながら、SNS(@DenshiRenjino)で個人的なことからゲームに関して思ったことを発信しています。

先日こんなツイートをしました。

こういう企画書に書くべき内容が網羅されている情報って
何もわからないときにとても知りたいのに意外とないですよね。

僕自身もゲームプランナーを目指して勉強を始めたときに

ゲームの企画書って何書くの?

となった経験があり、何を書かないといけないかがわかるまでに時間を要しました。
今思えば網羅した情報があれば一瞬で解決ですね。

何より、何を書けば良いかわからないという悩みで時間を使うのであれば、
このnoteで書かないといけないことを把握し、
内容を考える時間に当てた方がとても有意義ですよね。

ゲーム企画書に何を書くか

早速結論です。
ゲーム企画書には下記を書いてください。

就活でゲーム企画書に書いてほしい項目
・タイトル
・プレイ人数
・作者名
・プラットフォーム(ツイートの方では忘れてた)
・ゲーム概要
・コンセプト
・メインターゲット
・ゲームのフロー
・ゲームのウリ1/2/3
・ウリのデメリット
・画面イメージ
・操作方法
・(ソーシャルであれば)課金導線

はい終わり、ツイートで言ってる内容+αです!みなさん頑張ってください!

というのも流石にあれなのでここから
「なぜ企業側はこの内容を書いてほしいと思っているか」について深掘りしていきます。

タイトル

考えたゲームの名前を書いてください。

タイトルがないと作品の呼び方が分かりませんので用意してください。
あと、「ゲームの内容をイメージできるか?」
「ネーミングセンスがあるか」
は少し見ていたりします。

プレイ人数

考えたゲームを何人で遊ぶかを書いてください。

一人で遊ぶのか?複数人で遊ぶのか?という情報をパッと理解するために用意してください。
プレイ人数はゲームの遊び方にも直結するので、「ゲーム概要とプレイ人数が合っているかどうか」も見ていたりします。

作者名

あなたの名前を書いてください。

詐称しないようにお願いします。
(意外とあるみたいです。他の人の企画書を出すとか。)

プラットフォーム

どのゲーム機で遊ぶのかを書いてください。

どのゲーム機で遊ぶかによって遊ぶターゲット層や、Nintendo Switchのように遊びに直結するものもあります。
その辺にズレがないかを見たりします。

ゲーム概要

どんなゲームなのかを書いてください。

ゲームの内容を書いていただくだけですが、
「ゲームを説明する能力があるか?」
「コンセプトを達成できる内容か?」
「面白そうな内容かどうか?」
を見ていたりします。

また、ゲームの内容を見て「どんなゲームが好きなのか?」
「このルールが入っているということはこういうゲームを主にプレイしていそう」とかもゲームの内容から想定する人もいます。

コンセプト

考えたゲームを通して達成したいことを書いてください。

さまざまさところで「一番大事なもの」と漠然と言われるものですが、
記載されたコンセプトを通して
「自分の考えたゲーム体験をしっかりと言語化できるのか?」
「コンセプトという言葉の意味を正しく理解しているのか?」

あたりを見たりします。

ゲームのコンセプトについて別のnoteでまとめているのでこちらもみてください。

メインターゲット

誰に向けたゲームなのかを書いてください。

誰に向けて考えられたゲームなのかを知りたいので用意してください。

ゲーム概要やプラットフォームと合わせて見たときに
「このメインターゲットが合っているか」を見ます。

あまりに合っていない場合は「この人がこのゲーム遊ぶと思う?」みたいに聞かれることもあるので、そのメインターゲットが遊ぶという根拠は自分の中で作っておくと良いでしょう。
(基本書く必要はないです)

ゲームのフロー

ゲームの開始や終了、どういう風に進むのかを書いてください。

ゲームのフローを見ることで、ゲームの流れが分かりやすくなります。
また、「ゲームの流れをしっかり想像できているか」を見たりします。

意外とこの流れがわかっていないまま現場に入ると、
話が噛み合わなかったりして厳しいのでここの理解度は重要視されます。

ゲームのウリ1/2/3

考えたゲームの中で「ここが特徴的」という内容を書いてください。

このゲームを説明するときにこれを伝えたいと思うものを最低1つ〜3つくらいで書かれてると、見ている側は把握しやすいです。

なので、ウリを見ることで、「特徴の把握」「他のゲームと比べて差別化できているか?」を見たりします。

ウリのデメリット

ウリの内容をすることによって生じるリスク/デメリットを書いてください。

ない場合は書かなくて良いですが、
ゲームは基本リスクとリターンで成り立っています。

大きい攻撃はダメージが多いが隙がでかいとかそういう形で、何かしらのリスクが生じるようになっています。

その点を把握しているかを見ていたりします。
(意外とこの項目を書いていない学生さんが多いです。)

画面のイメージ

ゲーム画面が実際どういう見た目になるか書いてください。

最近これがないのは見かけませんが、僕が学生の時はゲーム画面なしの企画書はよくありました。

イメージを書いてもらえると、頭の中に想像している内容との違いを修正できたり、ゲーム中の動きをイメージから想像したりすることができます。

このイメージを見て、ゲーム内容に合った適切なUIを想像できるかを見ていたりします。

操作方法

考えたゲームをどのように操作するかを書いてください。

この項目は書かない人もいますがあったほうが親切です。

ゲームの内容によっては操作方法が遊びに直結するものもあるので、状況によってかき分けましょう。
(コントローラーを傾けて操作するとか振って敵の拘束から抜け出すとか)

企業側は「ゲームにあった適切な操作方法を考えられているか?」を見ていたりします。

課金導線

プレイヤーが課金したくなるタイミングや課金の仕方を書いてください。

これはほぼ番外編です。

ソーシャルゲームや運営を行なっているゲームでリアルなお金でゲーム内アイテムを購入したりする機能があるのですが、
それをどのように使用させるかをまとめます。

この内容を見て
「課金したくなるタイミングを理解しているか?」
「最近の課金施策を理解しているか?」
を見たりします。

終わりに

いかがだったでしょうか?

企画書に書いてほしい内容とその理由、また企業側が記載している内容を見てどんなことを把握しようとしているかを書いてみました。

僕自身はこういう情報を学校の友人と「これは必要か?必要じゃないか?他にいるものは?」みたいに企画書作戦会議を行なってまとめていましたし、
こういう情報があったらとても助かっていたと思います。

また、大体の企業が提出する企画書に対し「5枚」という制限を設けていると思うので、その中に必要な情報を読みやすく入れるだけです。

読みやすくは大事なので、そのうち「綺麗な資料の作成方法」もまとめるかも知れません。

それはさておき、このnoteの内容がゲームプランナーを目指している人の役に立てばと思います。

読んでいただきありがとうございました。

ではこの辺で。

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