「日本人と銃」


「あなたは日本人に銃をお売りになるとおっしゃる。これはまいりました。日本人に銃を渡してはいけませんよ」
「なぜです」
「なぜってその道具を本来の目的の為に使ってしまうからに決まっているからではありませんか。人を殺すという目的の為に」
「日本人がそんなことしますかね」
「しますとも、私共の腹の内をあなた方アメリカ人が見たならびっくり仰天、卒倒してしまうに違いありません。銃がないからこそ、日本人は温厚なのです」                               ― バァーンッ一発の銃声
「ああ、言わんこっちゃない。あなたがわたくしの話を聞いているときに、眉をひそめたから、撃ってしまったではありませんか」

プチ文学賞に使わせたいただきます。ご賛同ありがとうございます! 一緒に文学界を盛り上げましょう!