落ち込んだ時の為の「死にたくなる音楽のすゝめ」

まあ、誰しも死にたいぐらい気分がどん底に落ち込むことってあるんじゃないかと思いまして。ましてや僕みたいな根元から暗い人間なんかは尚更です。年中真っ暗です。
そんな時に明るい音楽を聴くとむしろ病んじゃうと言いますか、強い光に当てられて影がより一層濃くなっちゃうんですよね。だから、一緒に死にたくなってくれるような音楽の方が心地よく心に染みるんです。今回はそんな、「死にたくなる音楽のすゝめ」をやっていきます。

1.MONO 「Moonlight」

今回一番紹介したい曲。人生の中でも十本の指に入るくらい好きな曲です。

「MONO」は、世界で活躍する日本のポストロックバンドで、たぶん日本より海外の方が知名度あるんじゃないかな。ポストロックっていうジャンルは割とコアだと思うですけど、暗い曲が多いジャンルなので非常におすすめです。
中でもMONOの曲は、メロディアスな主旋律の美しさが際立っていて、僕の大好物です。この曲が入っているアルバム「You Are There」は「生と死」がコンセプトになっていて、絶望感の漂う美しい世界が全体を包んでいます。そのトリを飾るのがこの「Moonlight」なので、そりゃあもう最高に死にたくさせてくれる最高の曲です。アルバムの方も名盤なのでぜひ聴いてみてください。



2.野崎りこん × Jinmenusagi 「ない」

現在は表舞台で活躍している「野崎りこん」と「Jinmenusagi」が、まだニコニコ動画で活動をしていた頃に発表した曲。

「みんなにはあって自分には何も無い」
そんな気持ちになることってありませんか。この曲はその気持ちを代弁してくれます。
「本当につらかったらやめてもいいんだよ」って言葉は救いに見えて救いではない気がします。それぐらいじゃ救われないから辛いんじゃないのかな。むしろ刺さってくる言葉な気もする。本当にいいリリックです。めちゃくちゃいい曲。



3.Mogwai 「Christmas Steps」

ポストロック界の重鎮であり代表格「Mogwai」の、一番暗いアルバムに入ってる超暗い曲。

先ほど紹介しましたMONOと同じポストロックのバンドなのですが、Mogwaiはそのパイオニアとも言える存在です。この曲が入っているアルバム「Come on Die Young」は、Mogwaiの代名詞とも言える「静と動」が、全編通して著しく「静」に寄っています。先の見えない静かな暗闇のような作品で、深い地の底を這いずっていくような静寂から一転、中盤からは激しく暴れ始める。そんな曲です。



4.amazarashi 「光、再考」

どれだけどん底にあっても、そこから見える光が欲しくて、それに縋るしかない。この曲は、その光であり、希望になってくれるような、本当に辛いときに支えてくれる音楽だと思います。最近のバンドの中で、一番鬱なロックをやってるバンドじゃないでしょうか。

ちなみに一番好きな曲は「僕が死のうと思ったのは」のこのテイクです。死ぬほど聴きました。



5.plenty 「人間そっくり」

これは自分のことだ、って思う人多いんじゃないかな。
僕はこのアルバムが大好きで、全曲通してこんな曲です。
「自分はいつまでも周りに追いつけなくて、人として劣ってる」
「自分でも自尊心が低すぎることはわかってるけど、どうしてもこんな自分のことを好きになれない」
そんな歌を歌うバンドです。
大好きだったんですけどもう解散してしまったんですよ。本当に残念。
とにかくこの曲が入ったアルバム「plenty」は超名盤なので聴いて頂きたい。



6.Akira Kosemura 「Light Dance」

なにも暗い曲だけが死にたくなる音楽なわけではないでしょう。と言っても明るい曲なのではなくて、悲しみの涙を流しているような、すごく美しい曲です。心に溜まっている色んな感情を洗い流してくれるような、澄んだ川に流れる清水のような音楽。
これを聴いて心を浄化してみるのもどうでしょう。



7.GRAPEVINE 「作家の顛末」

鬱曲を生み出しまくっているGRAPEVINEの中でも一際暗く、重苦しい曲。GRAPEVINEはめちゃくちゃ名曲が多いのでとりあえずベストアルバムから聴くといいと思います。こんなレベルの鬱曲がわんさかあります。そしてどれも名曲。本当にバンドとしての実力が高いです。
こういう暗い曲も多いんですけど、力強く希望を叫ぶような歌もたくさんあります。どの曲も歌詞が文学的で素晴らしい。オススメのバンドです。



8.syrup16g 「明日を落としても」

最後に、キングオブ鬱ロックバンドの「syrup16g」を紹介します。
正直このバンドの曲だけでこの記事を書けるぐらいにsyrup16gは鬱曲しかありません。そして名曲だらけ。ここでは、中でも鬱度の高い「明日を落としても」を紹介させてもらいました。
syrup16gの曲がなぜここまでいいと感じるのか考えてみたんですが、Gt&Vo五十嵐隆の、鬱な心の内をとにかく純粋に曝け出した歌詞が、飾ってなくてどこか優しさを感じるからなんじゃないかと思います。
ほんと、とにかく飾ってなくて、自分のそのままを出してるって感じで、でも諦めきっているんじゃなくて、ほんの少しの希望は持ってるんです。だからこそ多くの人に響いてるんじゃないかと思います。
あと単純に曲の構成がカッコイイ。曲自体はキャッチ―なものが多いので入りやすいと思います。
心の準備ができてるときに聴きましょうね。これ以上なく鬱になるので。

おまけで、syrup16gは他にもたくさん鬱な名曲があるので、何曲か貼っておきます。どれも名曲。



さあ、「死にたくなる音楽のすゝめ」いかがでしたか?
いいな!となる音楽が見つかったのであれば嬉しいです。
今度は「最高にハッピーな音楽のすゝめ」でもやりましょうかね。
それでは。

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