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塵も積もれば山となる?
『塵も積もれば山となる』という格言は、小さなものでも集まれば大きなものになることを表します。ただし、ここで言う塵は埃やゴミ、あるいはつまらないものではありません。この場合の塵は、”ごくわずかなモノ、小さなモノもの”を表しています。
この格言は、ポジティブの意味だと思っていましたが、ネガティブの意味でも使われるようです。例えば、“毎日コツコツ努力をして目標を達成する”といったニュアンスで使えばポジティブな意味になりますが、“些細な怠慢や無駄が大きな損失に繋がる”と捉えるならネガティブな表現になります。
その語源は、大品般若経という般若経典を詳しく注釈した大智度論に記されている一文、「譬如積微塵成山、難可得移動」に由来しています。この意味は、微塵も積もり積もれば、山となり動かすことができなくなる、ということです。同じ意味の四字熟語には、積土成山というのがあります。
同義の格言に、「千里の道も一歩」からというのがあります。これは、”大きなことを成し遂げるには、身近なところから始めるのが大切だ”、または”始めたあとに着実な努力を続ければ大きな成果につなげられる”という意味で使われます。
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