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幸せはすぐそこに

メーテルリンクの童話『青い鳥』の話は、聞いたことがある人も多いと思います。もしこの話にピンとこない人も、”チルチルとミチルの話”と聞けば思い出すかもしれません。この話のあらすじはこんな感じです。

貧しい家に生まれたチルチルとミチルの兄妹は、いつも近所のお金持ちの家のことをうらやましく思っていました。 ある日魔法使いのおばあさんから青い鳥を探すように頼まれ、高額な報酬を期待して?探しに行きますが、青い鳥は一向に見つかりませんでした。傷心して戻ってきた二人でしたが、実家に戻って一晩寝て朝起きてみると、二人の家の鳥かごに”青い羽の鳥”がいるのでした。二人は「ずいぶん遠くまで探しに行ったけれど、僕たちが飼っていたハトが青い鳥だったんだね」と気付きます。「この鳥をおばあさんにあげよう。きっと娘さんの病気もよくなるね」。幸せは、案外自分の近くにあるものかもしれないということを、魔法使いのおばあさんは教えてくれたのかもしれません。

幸せの青い鳥は1908年に発表された童話で、100年以上経った今でも名作として語り継がれています。この話では、「現実を直視せず理想ばかり追い求めると、なかなか幸せを実感できません。そうならないためにも、現実を受け入れ向き合うことが必要です」という教訓なのだそうです。

誰もがお説教じみた教訓は苦手ですが、童話の形にしてオブラートに包んで教えてくれれば、理解しようとするかもしれません。この話は子供向けではなく、大人を対象として書いたものなんでしょう。メーテルリンクの意図はわかりませんが、子供にはチョッと理解するのが難しいかもしれません。

幸せは遠くではなく、”すぐそこに”ありますよ。

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