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2022年9月5日現在、大型の台風11号が九州に接近中です。5日15時現在、台風11号の中心は東シナ海にあって、北北東へ毎時25kmで進んでいます。中心気圧は950hPaで、中心付近の最大風速は40m/sです。

台風の最初の思い出は、まだ台風が何なのかもよく分かっていない小学生以前の頃だったと思います。その当時、我家は田舎のオンボロ長屋みたいな所に住んでいました。今から半世紀前の昭和40年代、その10年くらい前には『もはや戦後ではない』と経済白書の序文に書かれたりしましたが、まだまだ日本はそれほど豊かではありませんでした。少なくとも我家は。

夏になると、蚊除けのために蚊帳かやを張っていました。蚊帳と言われても、今の人にはピンと来ないでしょうが、天井から吊るしたネット上のテントのようなものです。その当時は、夏になると蚊帳を張るのが一般的でした。最初の台風と思い出は、蚊帳の中で蠟燭ろうそくを灯して4ネタ経験でした。

蚊帳の参考画像(こんな感じでした)

今は、よほど大きな災害でない限り、停電などになりませんが、昔はしょっちゅう停電していました。特に風雨の激しい台風時には、よく停電していました。その夜は、台風の影響で暴風だったと思います。夕食を終えて、早めに寝ることになって蚊帳の中に敷いた布団に入ると、少しして停電になりました。停電には慣れているので、蝋燭とマッチは事前に準備していたようで、すぐに蝋燭に火が着けられました。

元々の照明も裸電球でしたから薄暗いのですが、蝋燭だともっと暗くて、いつもと違う雰囲気になりました。外では風がゴーゴーなっているし、雨もザーザー降っています。いつもと違う雰囲気の夜に、少し興奮したのを覚えています。興奮と言っても「超うれし~!」と言ったものではなく、「ちょっと怖いけど、ドキドキ」みたいな感覚だったと思います。しばらく電気が復旧するのを待っていましたが、その後も停電は続きました。その日は、蝋燭を消してそのまま寝ました。

これが私の台風の原体験です。

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