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 今でこそ、本は結構読みますが、かつては本をほとんど読まない読書暗黒時代がありました。今回は私の読書遍歴を話します。

 小学生になって字が少しづつ読めるようになりましたが、特に読書には興味はありませんでした。しかし図鑑は好きで、動物図鑑や植物図鑑を眺めては、悦に入っていました。小学2年生のある日の日曜日、通っている小学校に遊びに行った帰り、講堂で何やら楽しそうな催しが開かれているのに気付きました。何やってるんだろうと不思議に思いましたが、外から覗いても何だかさっぱりわかりません。

 その催しが終わって、参加者が出てきました。たまたま知っている同級生がいたので、何をやっているのか聞くと、「市立図書館のお楽しみ会」だと教えてくれました。私が当時住んでいた家のすぐ近くには、市立図書館があって、1年に1度、図書館をよく利用する小学生を対象にした”お楽しみ会”を開催していました。いわゆるファン感謝祭みたいなやつです。私は、どうしても一度、その会に参加したくて、図書館で本を借りることを決心しました。

 それからほどなくして、図書館の利用者登録をして、本を借り始めました。私は動物が好きだったので、おもにシートン動物記椋鳩十の動物物語を良く借りていました。1年間、月に数冊のペースで本を読んで、無事に”お楽しみ会”に招待されました。お楽しみ会自体は、割と楽しいものでしたが、目的が達成できたので、それまでの読書熱は一気に冷めてしまいました。この後から、高校卒業までの約10年間は、教科書以外の本は一冊も読んでいません。この期間が、私の読書暗黒時代です。

 読書を再開したのは、大学に入って夜することが無かったという単純な理由です。当時大学に入りたてで、ラジオは持っていましたが、テレビは無く、夕食後には暇を持て余していました。たまたま遊びに行った隣室の同級生の部屋にあった推理小説が目に入りました。確か高木彬光の推理小説『刺青殺人事件』だったと思います。この本を借りて読んで、まずは推理小説にハマリました。友達に本を返しに行った時に、今度は平井和正のSF小説『狼男だよ』を借りました。これで、SF小説にもハマりました。

 この後は、自分で買って本を読むようになりました。まずは高木彬光の神津恭介シリーズを読んで、次には平井和正の狼男シリーズをほぼ読破しました。この後は、現代小説、推理小説、歴史・時代小説、ノンフィクション、エッセイ、ファンタジー、海外文学など、様々な本を乱読しました。読まなかったのは、ホラーくらいです。恥ずかしながら怖がりなので・・・。一番読んでいた時は、週に5-6冊は読んでいました。

 この年になると、さすがに多くは読めませんが、いまでも時間があれば本を読んでいます。最近は、子供に借りたライトノベル(ラノベ)も読んでいます^^。本はジャンルを問わず、何でも好きです。

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