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自分マガジン 日常のエッセイ編

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日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
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#漢字

記事の推敲と変換ミス

推敲とは、文章を何度も練り直すことを言います。その昔、唐の科挙を受けるためにやってきた一人の文人が、旅の途中で漢詩を読みました。最初に読んだのは『僧推月下門(僧は推す月下の門)』でしたが、すぐそのあとで『僧敲月下門(僧は敲く月下の門)』という句を思いついて悩みます。長い時間悩んで、紆余曲折の末、”敲く”ほうの句にしました。このことから「文章を書いた後、字句を良くするために何回も読んで練り直すこと」を推敲というようになりました。 推敲の故事ほど熱心ではありませんが、ブログの記

『難読漢字』について

薔薇や醤油のように、読めても書けない漢字は多いですが、普段お目にかかることが無くて、全く読めない漢字もあります。タイトル画の漢字は、絵から想像できると思いますが、”さんしょううお”と読みます。このような、”読むのに骨が折れる/ほとんど読めない”漢字を難読漢字と言います。 難読漢字には、当て字も多いため、使われている漢字を知っていても読めないものが結構あります。国名などの漢字は、ほとんどが難読です。仏蘭西や洪牙利は何とか読めても、土耳古や希臘になると、まず読めないでしょう。現

奇跡の誤変換 豚以下集う??

ワープロソフトを使って文章を書いていると、様々な誤変換に遭遇します。時間に余裕のある時は、誤変換があっても正しい語句に変換できますが、慌てていると誤変換のままになって、恥ずかしい思いをする時があります。タイトル画は、ネットで見つけたそんな例です。多分、”オレ”が”俺”になったんだろうと予想はできますが、ひょっとすると”俺”であっているのかもしれませんので、確信は持てません。今回はそんな誤変換の話です。 仕事に関係する文章を書ていた時に、”該当欄”と書く必要がありました。”が

字源は面白い!

 最近のマイブームは、魏志倭人伝です。魏志倭人伝は、もちろん漢字だけで書かれています。漢文は苦手ですが、過去の読み下し文を参考にすれば、意味は何となく分かります。しかし、漢字そのものが持つ隠れた意味が知りたくて、漢字の字源辞典を買いました。  漢字の字源辞典は割と種類があって、どれにしようか悩みましたが、価格が手頃な漢字源(改訂第六版)に決めました。基本は漢和辞典と同じで、音訓読みで検索できたり、部首で検索できたりします。私は、お目当ての漢字を探すときは、音訓読みで探します

混乱します!? 音読みと訓読み

 小学生の頃、漢字の音読みと訓読みの違いがよく分かりませんでした。そもそも、漢字の読み方に二種類あることが納得できませんでした。漢字には大抵2つ以上の読み方があるのに、さらに音読みか訓読みの分類までしないといけない事に、納得できませんでした。  今では音読みが中国語の音で、訓読みが日本固有の言葉(音)だとわかります。訓読みの訓には、国の意味があります。例えば、犬は訓読みで、犬は音読みです。音読みは、漢字が伝わった当時の発音に忠実な音なので、輸入時期によって漢音と呉音の2種類

カンゲイコ?

 語彙力が少ない子供の頃は、同音異義語や似通った言葉の違いが良くわかりませんでした。例えば、”乾布(かんぷ)摩擦”は、長い間”寒風(かんぷう)摩擦”だと思っていました。寒空の下での寒風摩擦は、イメージピッタリの気がするのですが・・・。それから、「電車がフツウ(不通)になりました」と言うニュースでは、フツウ(普通)がどうしてダメなの?と思っていました。今でも聞き違いや勘違いも多いのですが、これは小学校低学年の時の話です。  たぶん、冬休みの時だったと思います。夕方、祖母の家に