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自分マガジン うんちく編

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ウンチクに関する記事が増えてきたので、マガジンにまとめました。
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#蘊蓄

パビリオンの語源

 パビリオン(pavilion)は、展示会や博覧会などに用いられる仮設の建築物・テント・展示館のことで、1970年の大阪万博以降に一般化して使われるようになりました。大阪万博開催当時は小学生で、その時に事はよく覚えています。たしか、アメリカ館ではアポロが持ち帰った月の石が展示されていたと思います。うちは貧乏だったので、もちろん入場することは出来ず、母に買ってもらった大阪万博の本を何度も読み返していました。  パビリオンは、古フランス語(12世紀)のpaveillon「大きな

アドクソグラファーを目指して

「ゆる言語学ラジオ」という動画を見ていて、アドクソグラフィー(adoxography)という英単語を初めて聞きました。アドクソグラフィーを調べると、英語で3つほど書かれていました。  1. skillful writing about ordinary topics.  2. fine writing on a trivial or base subject.  3. beautiful writing with little or no importance. これを直訳

タイポグリセミア現象 知てっる?

 聞き慣れないタイポグリセミア現象は、文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象です。この現象は、ケンブリッジ大学で実証されたと言われていますが、このような研究が行われた事実はありません。この現象は学術的な名称ではなく、マコトしやかに語られるインターネット・ミームの類と考えられています。この言葉は、typo(タイポ;誤植)とhypoglycemia(ハイポグリセミア;低血糖)の組み合わせによる造語です。  人間は単語を、一文字ご

湯(ゆ)の由来について考えてみた♨

 真夏の暑さも峠を過ぎ、もう少しすれば秋を感じ始める季節になりました。涼しくなってくると、やっぱり温泉が恋しくなりますね。そこで、温泉に関係する湯(ゆ)という日本語の語源を調べてみました。  早速検索してみると、語源由来辞典というサイトで、以下の説明を見つけました。以下は参照(原文ママ)です。『湯の語源には、温泉が湧き出る意味の「いづ(出)」の反や、「湧」の字音からなど諸説あり、有力とされているのは「ゆるむ(緩む)」の意味とする説である。冷水は縮まるようなものであるのに対し

イノシシとシカ

 花札の絵柄にもなっているように、イノシシ(猪)とシカ(鹿)は日本人に馴染みの深い動物です。おそらく、縄文時代の狩猟でも狩りのターゲットになって、我々のご先祖の胃袋を満たしたことでしょう。  ところで、イノシシというのは”イ(猪)という動物のシシ(肉)”という意味だというのを、知っていますか?。元々イノシシは、1音の”イ”と呼ばれていました。十二支を順番に言えば「ネ、ウシ、トラ、・・・、トリ、イヌ、イ」となり、イノシシが最後に来ますが、これはイノシシを省略しているのではなく

”色”の意味も色々 色の原義に驚き!!

 極めて真面目な内容ですが、”スキ”がつけずらい性的な表現が含まれています。ご注意ください。  動物や植物、恐竜に鉱物など色々なことが知りたくて、手っ取り早い手段として、図鑑を買うことがよくあります。最近も恐竜図鑑を2冊も買いました。以前、重量感のある博物学図鑑を紹介したことがありましたが、象形文字に興味を持った時に、『世界の文字の図典 普及版』という本を買いました。この本も、博物学図鑑ほどではないですが、そこそこの重量があります。  Amazonの紹介では「世界の文字

母はパパだった!?

 "My father is my mother."を”私の父は我がママ(我儘)”と訳す英文ジョークみたいなのがありましたが、これは言語学の音韻に関する話です。LGBTの話題ではありません。  ”はひふへほ”のハ行(H音)の発音は比較的最近のものらしいです。少し前までF音だったものが、時代と共にH音に代わったそうです。つまり、現在の”はひふへほ”は””ふぁふぃふっふぇふぉ”だったわけです。さらに時代を遡ると、P音だったので”ぱぴぷぺぷ”となります。  これでわかりましたよ

蘊蓄を傾ける

 蘊蓄(うんちく)は、"語る"のではなく、"傾ける"のが本当のようです。これも立派な蘊蓄の1つですね^^。  子供の頃からウンチクというか、雑学が大好きでした。もちろん、今も大好きです。別のエッセイで、最初に親から買ってもらった本は図鑑だと書きましたが、実はこの時、ウンチク本も一緒に買ってもらっています。小学生向けの本ですから、あまり専門的な本ではありませんが、”世界一速く飛べる鳥(ハリオアマツバメ)”や”世界一速く走れる動物(チータ)”などが載っていました。知っていること