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【メモ】精神障害者にとってのお金の問題と今思うこと

今日は主に精神障害者の1人である私が抱えているお金に対する不安や今後の思いについて書かせていただく。お金の問題については精神疾患を患って、稼ぐ力がない状態の人たちにとっては最も喫緊の課題であり、私としても思うところがあるし、日々不安に苛まれたりしている。一度、この問題について頭の中を整理する意味でも、この文章を書いて、一度脳内の思考を外部化してみることにする。(あらゆる問題に対して言えることだが)そうして、客観的な視点から見ることで、新たに見えてくるものがあるのではないかと思った次第である。

お金に対する不安

私は今、民間の保険会社の所得補償をいただいて、何とか生活を成り立たせている。その所得補償もこのコロナの情勢で各社収益が下がっていることもあり、いつ切られてもおかしくないなと毎回ビクビクしながら、申請書を出している。今回は、申請書に添付する医師の診断書の内容が変わったため、おそらくこれが最後の支援をいただける機会になると思い、昨晩深夜から明け方にかけて私はいくつかツイートをした。それが今の私の思う正直なところなので、こちらにも掲載したい。以下、私のツイートである。

1. 所得補償も今回で終わっちゃうような気がするな。今まで散々助けてもらったから、感謝の気持ちしかないけど。医者の書く診断書の内容に「経過良好。軽快中」みたいなことが書かれていて、これでたぶん切られるんじゃないかと思う。

2. これ、たぶんこの前の診察中に(症状を説明するために)たくさん喋ったから「元気になったんだな」って思われたんだと思うんだけど、違うんだよな、日常的な会話はできるんだけど(できないときもある)、業務上のスピーディで正確な情報交換がまったくできないから業務に著しく支障をきたすという話なんだよな。

3. 依然、希死念慮も続いているし、会社勤めするには到底精神的にも能力的にも足りてないのが現状なんよ。だから、今会社員以外の方法でなんとか生きていく道がないか模索している状態なの。

4. 今は、この所得補償のみでギリギリ生活が成り立っているから、これがなくなったとき、まだ働けない状況が続くようなら、障害年金や下手をすると生活保護の申請も検討しないといけない。期間決めて働けるあてが見つけられそうなら、短期で失業保険を受けるという手もあるが…。

5. マジで、実際に困っていることが死ぬほどあるのに、もう働けそうですみたいなことを診断書に書かれるとこちらとしては結構キツいんだよな…。向こうも医師の診断書の内容を最重視するし。これからどうやって生きていったらいいのか真剣に頭抱えてる。

6. マジで今正社員、非正規、アルバイト問わずに雇用関係の中に入っていったら、ほぼ間違いなくうつ病再発する確信に近い感覚があるんだよな。

7. 一回の失敗で怖がりすぎっていう指摘は当然あると思うんだけど、私はその一回でマジで死にかけたし、めちゃくちゃつらい思いをしたから、二度とそんな思いをしたくないんだよな。もう一回同じような状況になったら、今度こそ生き残れないという思いがあるから。

8. マジで明確な自殺未遂は2回やってる(死への逃避欲求がそこまで強い状態でないもの(軽いOD)なんかも含めると5-6回はやってる)んだけど、2回とも運よく助かっただけだし、ちゃんとできてたらこの世にはいないはずの人間なんだよ私は。

9. だめ人間なのは確かなんだけど、最近になってようやく、何とか生きていく道を模索しだしたところなんだ。何とかして生きていこうとしているから、支援してくれ。恥を忍んで頼む。助けてくれ。

10. 今だって、色んな人に迷惑をかけていることもわかっている。今後、今までかけてきた迷惑に対して、お返しするための準備期間なんだよ今は。何とかして生き延びて、自分を助けてくれた人にお返しがしたい。そう思って生きてる。

11. これは綺麗事ではなく、マジで思っていることです。

12. 人生即逆転なんてのはできないんだよ(よほど運に恵まれた人を除けば)。今できることをコツコツと積み上げていくことでしか現状は改善しない。

13. 明らかに私の2000倍くらい努力してる方からいいねされると心苦しいものがあるな…。とりあえず、自分のできる範囲でやっていく。

以上、お金の問題と今の気持ちについて書いた私のツイートである。ツイートをそのまま掲載した方が素直な思いが伝わると思ってこのような形にした。

お金に対する不安を感じるに至ったきっかけのひとつ(障害年金についての話)

実はこのツイートをする前にTwitter上でこのようなやり取りを目撃した。今回の私の一連のツイートはそこから影響されて出てきた部分もある。

事の発端は私がTwitter上で仲良くさせていただいているフォロワーさん(うつ病と発達障害を抱えながら懸命に働いておられる方である)のこのようなツイート。(概要だけまとめる)

※当該フォロワーさんとは、お互いに思うところをきっちり話して互いに納得した上で一切遺恨を残すような形にはなっていないので現在の関係性にまったく影響はないことだけ申し添えておく。

1. Twitter上に精神疾患を抱え、障害年金を受け取っている方がいた。

2. その方は女性で彼氏がいて色々支援してもらっているようだ。

3. 障害年金を使って、『リングフィットアドベンチャー』を購入。ダイエットに励んでいる旨を報告。

4. それに対してフォロワーさんと仲の良い方(私とは知り合いではない)から、「こいつ我々が必死に働いて納めた税金でゲーム買って遊んでるよ!」というようなツイートがなされる。

5. 「我々の血税がこんな使われ方をしてどうなんだ!?」みたいな流れになる。(少なくとも私の目にはそう映った)

これに対して私も思うところがあり、以下のようなツイートをした。

1. 障害基礎年金に関しては、財源が年金保険料と国庫負担(税金)だから、年金を払ってた人は受けとる権利があると思っている。ある種の障害者たち(主に精神疾患だが頑張って働いている人たち)の障害年金を受給している人間に対する憎悪はすごいし、それを見て怖いなと感じる部分はある。

2. やっぱあれなんかな。自分が苦労して汗水垂らして、死ぬような思いして納めてる年金や税金を大して苦労もしてないヤツが受けとるってことが許せないのかな?

3. 私としては人が苦労して納めたお金だから、むやみやたらに使ってはいけないとは思うけど、ちょっとの娯楽に使うのも許せないのかな?そういう人間が大量にいると思うと結構怖いよな。

4. 障害者どうしで(ある種の人から見るとラクをして)障害から脱しようとしている人を寄ってたかって叩くのは正直どうなん?と思うところではあります。お互い足の引っ張りあいをせずに、できるだけラクに障害の苦しみから脱することができればそれがbestなのではないかと思います。

5. 「私はこんなに苦しい思いをしているのに、お前は…」っていう考え方は奴隷の鎖自慢にも通ずるところがあり、私はハッキリ言ってあまり好きではありません。苦労している方には申し訳ないけど。

6. 責めているつもりはないです。私とはスタンスが違うねって話です。攻撃的に聞こえたらごめんなさいね…。

7. 障害年金受給者を叩くっていう風潮が強くなると、それが自責の念が強いタイプの人に刺さって、「私は公的扶助を受けるくらいなら死を選ぼう」って方向に傾きそうで、あまり良い傾向ではないなと思った次第です。

8. まあ、そもそも死ぬ気で働いてくれている人がいてはじめて成り立つ制度なので、私のような考え方は甘いのかもしれませんね。

その後、フォロワーさんからこのようなツイートがなされた。

1. 障害年金を受給してる人にマイナスイメージを持っているのではなく、多分この人(件の女性)が苦手なんだよな。

2. 受給してる人全体を叩いてる様に見えたら申し訳ないです。

このツイートに対して、私はこのように返信した。

まったく謝る必要はないですよ!必死に働いて死ぬような思いしてお金稼いでる人と私のように働くこともせずにある種自分にとってラクな生き方を模索しようとしている人とでは、立場がまったく異なりますし、見える景色やそこから生じる考え方が違って当たり前です。

そして、「働くこともせずにある種自分にとってラクな生き方を模索しようとしている」という点において、私は件の彼女と本質的には同根であると思ったので、以下のようなツイートをした。

名前出すとアレだけど、この人(件の障害年金を受給している女性)と私は本質的にはそんなに変わらない人間だと思います。

このツイートをした後にフォロワーさんからこのような返信が返ってきた。(概要のみ掲載)

いやそんなことはないです。
それだけは確かに言えます。

その後、フォロワーさんと私とでこのようなやり取りがあった。

(私) そうなんですか…。私は◯◯さん(フォロワーさん)の引っ張ってきたツイートしか拝見しておらず、普段からあの人(件の女性)を追っているわけではないので、どのようなパーソナリティーを持っている人かはほぼわからないのですが、一見したところ「私と大して変わらないじゃん」と思ってしまいました。。

(フォロワーさん) いやいや、本当にそれはないんですよ。彼女のツイートは全方向に喧嘩を売っているとも見受けられるのですが。。
Kakknさんはそういうことが全くないのでTLに流れていても全く不快感なく拝見できています。私の不用意なツイートでまたもや
この様な事態になったこと、すみませんでした。

(私) 全っ然!謝る必要なんてないです!スタンスの違いなんてあって当たり前ですし、もし違えば、(必要なら)お互いの思うところを開示して互いに歩み寄って妥協点を探す。妥協できないなら、「この人とは考え方が違うな。相容れない部分もあるんだな。別個の個体だし」って思えば良いだけの話です。

(フォロワーさん) そう言ってもらえてよかったです!

(私) あと、明日もお仕事大変そうなのに、寝る前に変なストレス与えてしまってこちらこそ申し訳ないです。。明日のお仕事頑張ってください!時間もアレなのでそろそろ失礼します!

いや、まあ確かに意見の対立というか、スタンスの違いがあって、それをツイートで表明したのは事実なのだが、なんでフォロワーさんが謝っていて、私がそれを許して諭すみたいな立場になっているんだろう?

ただ、障害年金というものに対してスタンスが違ったというだけの話なのに。ツイートでも書いたとおり、私とフォロワーさんとでは立場がまったく違う。精神疾患を抱えながら、必死になって死ぬ気で汗水垂らして会社員として働いて税金や年金を納めているフォロワーさんと、働くこともせずにある種自分にとってラクな生き方を模索しようとしている私とでは、立場がまったく異なるし、見える景色やそこから生じる考え方が違って当たり前だと思うのだ。必死になって、働いて税金や年金を納めている人からすれば、「ラクをしているヤツに自分の納めた金がムダ使いされているなんて許せない!」って感情になるのは当たり前のことだろう。ただ、私としてはそれが行きすぎると、「本当に支援を必要としている人が支援を受けることを諦めて死を選ぶことに繋がりそうで怖い。自分も将来、支援を受ける側に回る可能性もあるのでなおさらそう感じる」という素直に思うところをツイートしてしまったのがフォロワーさんを批判しているように映ってしまったのだろうか…。だとしたら大変申し訳ない。ここで重ねて謝っておきたい。

このようなきっかけもあって、「近い将来、支援を受ける側に回る可能性がある私にとっては怖い話だな。やっぱり自力で暮らせなくなったら、死んだ方が良いのかな…」と思うなどして、現在所得補償の申請の更新期間ということもあり、神経が過敏になっている私に響き、上記のようなお金に対する不安に繋がった。

友人に相談してみた

今後、支援を受けられなくなって、それでもすぐに働けないという状況が続いた場合、どうしたら良いだろう。最悪の場合、生活保護に頼る可能性も出てくるが、それはやめた(死んだ)方が良いのだろうか。

友人にも相談した。

(私) 金がないと普通に『死』が現実的な選択肢になってくる。どうしたらいいだろう?

(友人) その前に生活保護うけろ。

これは何人かから言われた。

(私) 私くらいの症状の人で生活保護受けてもいいのかなという疑問はある。あれは本当に追い込まれた人のための財源だから。

(友人) それは役所が判定することだから、いざとなったら申請していいんだよ。

少し救われた気がした。世の中の大多数の人が支援を受けることをよく思っていなくても、少なくとも私の身近な人(数人だが)は「そんなこと心配しなくていい」というスタンスだったのは、私にとっては本当に心の支えになる。

今後の思い

私は今のところ、生活保護を受けるつもりはない。私よりもっと追い込まれている人がいるからだ。できる限りそうしなくても済むように、かつ、「死にたい」と思わずに生きていけるように、色んな方策を模索している最中である。前述のツイート内でも言ったように、人生即逆転なんてのはできない(よほど運に恵まれた人を除けば)。今できることをコツコツと積み上げていくことでしか現状は改善しないのである。私よりはるかに厳しい環境で努力をされている方を見ると頭が下がる思いであるが、私は今私にできることをやっていくしかない。生きていくための準備期間が今にあたる(だから、お金はもちろん必要だ。場合によっては支援を受ける可能性もあるかもしれないが…)と思って、日々少しずつ改善していく(その時間があまり残されていないのはかなり不安ではあるのだが)。今回はお金について感じた不安や今後の思いなどを思ったまま吐露させていただいた。

ご支援ありがとうございます。また見にきてくださるとうれしいです。頂戴したお金は大切に使わせていただきます。