見出し画像

【ショートショート】魂と感情と転生

どうやら人には魂が宿るようだ。

受肉すると言えばよいのだろうか。

そして魂には善悪はないようだ。

魂は魂だけで存在することも可能だ。

魂にはセットで感情が付いているようだ。

その感情は黒い色から明るい色に変わる。

もう少し言えばその色を上下する。

元気がないは黒色。

元気があるが黄色。

怒りは赤色。

おや

人がどうやら天寿を全うしたようだ。

死神は今回は不在だ。

肉体から離れた魂はある意味自由である。

何物にも縛られない。

利害関係はどうやらないようだ。

転生し新しい人生を行いたいと希望する。

肉体を持ちゲームがしたいと思う。

転生しても前の人生の記憶を引継ぐこともある。

普通は前世の記憶は表面上削除される。

実は魂を持つ全員の了承でこれは決まったことだ。

魂の経験値を増やすためにランダムに転生する。

時に別の惑星に転生することもある。

魂は宇宙を構築することを楽しむようだ。

肉体を持つとどうも考えが狭くなる。

ああ、面倒臭い。

おっと肉体を持った魂の発想をしてしまった。

今は肉体を持っているので問題はない。

この地球圏から魂が別の惑星に移住するそうだ。

木星のあたりにある別の銀河に繋がる

小惑星の待合室は魂でごった返している。

新しい肉体に移るときはデータは削除されるそうだ。

もちろん魂ごとの全経験はすべて記憶している。

とは言えさしてつかう機会もないので記録していない。

固着した記憶が新しい肉体に現れることがある。

そのような良くある話はどうでもよい。

魂は純粋で感情を持ち転生する。

何度でも、何度でも、転生を繰り返す。

ただそれだけの話だ。

本当に人生を自由に生きたければ、

自分自身の魂の声を聞くことだ、

これはすべての魂に共通する。


生き続ける。


これだけだ。

ただし、どう生きたか、

どう生きるかは個体差がでる。


よろしければサポートお願いします。クリエイター活動費に使わせていただきます。