見出し画像

(028) ニューアカ見栄っ張り読書

1980年代にポストモダンとか構造主義とか記号論とか、ニューアカブームというのがあった。ブームと言っても老若男女遍く流行ったわけではなく一部であり、多くは「何だか流行っとるなぁ」と頭の片隅にある程度かもしれない。一般的にはどうだったのかよくわからない。

軽佻浮薄な輩である私も当然、浅田彰の『逃走論』『構造と力』中沢新一の『チベットのモーツァルト』とか手を出したはいいものの、まったくよく分からず、読んだという満足感で腹は一応満たされた。

しかし去年『逃走論』を読み返してみて、鼻につく書きっぷりはともかく少しはわかった(ような気がした)。おそらく歳をとったせいだと思う。そして、今、『構造と力』は文庫化されて、また売れているという。

見栄っ張りで読んだのであるが、ドゥルーズ+ガタリを知った。頭の良さそうな感じに憧れた。


1990年初頭のことだ。
当時の会社の先輩が、できたばかりの秋葉原の書泉ブックタワーでドゥルーズ+ガタリの『千のプラトー』を買ってきて私に見せびらかしやがったことを覚えている。結構な値段だったから私には到底手が出せず、コンチクショウと思った。買えたのはそれからだいぶ経ってからからだ。最初の数ページを読んだきりで全然読めていないが、所有するだけで満足している。


関連して、ドゥルーズ+ガタリの評伝『ドゥルーズとガタリ交差的評伝』は友人がおもしろいと言っていたので買ったが、やはり読めていない。

ドゥルーズとガタリ 交差的評伝

かように何も自分の中に蓄積されていないようで、誰にも言えない見栄っ張りな積読であるけれど、かすかに触れただけでも、具体的にどうとは言えないが自分の考え方に確かな影響が残っている気がする。そんなのも悪くないと思う。


0127-1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?