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2021年09月13日週 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』、週刊文春、高血圧治療

9月13日から9月19日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。高血圧治療の記録。

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)

かくも感傷的な気分になるのはなぜか?
そう思うエッセイだった。

自分の感傷的な気分を理解するには深掘りが必要だけど、それは少し置いておこう。
最近出た続刊『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』は読むリストに入れておいた。

本書の内容ではなく、儂は「頭でわかっても本当のことはわからない」ということを考えた。

どんなに知識を得たとしても〈真に〉わかるということは原理的にあり得ない。
風邪をひいたことのない人が風邪の症状を知識として知っていてもその苦しみを身をもってわかることはできないと同じように、貧困や差別の実例をメディアでどんなに知っても、当事者のようにわかることはない。
貧困の苦しみは貧困を体験した者にしか実感を持てないし、差別の理解は差別された者には遠く及ばない。

だからといって、経験しなければいけないということではない。
ただ、当事者でない限り〈本当に〉理解することはできないことに自覚的であった方が良い。

同情シンパシー寄り添いエンパシーも必要だけど、わかったと思った瞬間に、これらは容易に〈傲慢〉になると思うのだ。

小山田圭吾の記事が読みたくて週刊文春9月23日号を買う。週刊誌を買うのって何年ぶりだろうか。手に取って薄さに驚く。昔はもっと分厚かったはずだ。
そして、件の記事の薄さにもがっかりした。想像を裏付けはしても超えるものはなかった。

やっていないこともあたかもやったかのようにしゃべっちゃう。

「お父さんはみんな『若い頃はやんちゃ』だった」理論。ごくごく普通だったのについついイキって盛ってしまう心理。

今の若い人のことは知らないが、昭和の子供で平成おじさんは、ほとんどそんな心理を持っていたんじゃないか、と令和ジジイの儂は思う。


※※

高血圧の件を相談しにクリニックへ行った。
その場で血圧を改めて測ったら、上が175、下が127。
あまりの高さに「わはっ!」と思わず笑ってしまった。「本当に高い!」と医者センセイも笑う。笑うしかない。
即、薬で対処することに決まり、降圧薬を処方された。
とりあえず、2週間様子見。毎日2回血圧を測るように言われた。

タバコも減らすようと指示される。
このクリニックでは禁煙外来もあるのだが、あいにく治療薬の入荷が困難になって、今はやっていないとのこと。

「自力でがんばって」と言われた。
いや、がんばれない……。

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