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令和3年11月議会報告④「時代にふさわしい校則のあり方について」

次の質問に移ります。
「時代にふさわしい校則のあり方について」分割質問方式で質問いたします。

最近、報道等で盛んに取り上げられているブラック校則とは、児童生徒のプライバシーや人権侵害にあたるような規定のことで、時代に合わない、児童生徒の自主性を奪うものとして問題になっています。

このような事態に対応して、令和3年6月に文部科学省及び滋賀県教育委員会から「校則の見直し等に関する取組事例について」の通知が出され、校則の見直しが全国的に図られている所です。
そもそも、校則とは「学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において校則を制定」するもので、「社会通念に照らして合理的とみられる範囲内で、学校や地域の実態に応じて適切に定められること」としています。
このことから、校則は、時代の変化に即して、常に見直されるべきものであると考えます。
中でも制服におけるジェンダーの問題は、男らしさ女らしさの価値観の押し付けやLGBTQへの配慮を欠く性別役割分担などの人権問題を含んでおり、早急に改善を図られるべきものと考えます。

11月11日に和邇文化センターで開催された人権講座は、大津市教育委員会と大津市「人権・生涯学習」推進協議会連合会が主催したものですが、「自分らしく生きる ~ジェンダー・セクシャリティを学ぼう~」と題して、仲岡しゅん氏を講師に迎えておられました。
仲岡しゅん氏は、男性として生まれ、現在、女性弁護士として活躍しておられる方ですが、講演会では、ご自分のトランスジェンダーとしての体験を包み隠さずユーモアをもって語られ、大変好評だったそうです。
参加した方は高齢者が多かったのですが、アンケートの結果も大変好評で、理解が深まった、性別に違和感を持っている人がいるのが分かった、実体験のお話を分かりやすく聞けて良かったなどの感想が多く寄せられたと聞いています。

このように時代とともにLG BTQに対する理解は深まってきており、学校の現場でもこうしたジェンダーやセクシャリティに関する取り組みが進められるべきだと考えます。
①学校の制服は男女別に分かれているものが多く、LG BT Qの方々にとっては大変な苦痛を強いるものであり、そのことから自分を責めたり、不登校に陥ったりする事例があるとも聞いています。
 そこで、私は、市内18校の中学校で校則はどのように運用されているのか、アンケート調査を実施しました

07校則 制服男女規定 01.質疑・一般質問補足資料(出町明美議員 R03.11一般)_7



スライドをご覧ください。
 これは、制服が男性用女性用に分けられているか、選択は自由か、選択できないか、をグラフにしたものです。
 多くの学校で、ここ最近見直しが進んでおり、男女共用のブレザータイプの制服を採用する学校が増えています。
令和3年度の半ばから詰襟の制服をブレザーに変更したところもあり、ジェンダーフリーに対する取り組みが進んでいるものと考えます。
スライド終了
近年の研究の進展で、LGBTQの方は一定の割合で居ると言われており、まだ、男女別の制服を採用しているところ、男女どちらも選べるようになっていない学校については、今後の改善が望まれるところです。今後、どのように改善を図られるのか、見解をお伺いします。

08校則 靴下色規定 01.質疑・一般質問補足資料(出町明美議員 R03.11一般)_8


スライドをご覧ください。
このグラフは靴下の色規定について集計したものです。
②少数ではありますが、靴下の色が未だに白・紺・黒などに限定されている学校があります。
スライド終了
靴下の色を規定する校則についてどのような合理性があるとお考えか、また今後どのように見直すのか見解をお伺いします。

次にコロナ禍における防寒着の規定についてお聞きします。

09校則 防寒着規定 01.質疑・一般質問補足資料(出町明美議員 R03.11一般)_9

スライドをご覧ください。
このグラフは防寒着の着用規定について集計したものです。
③一部の学校では、教室内での防寒着の着用は禁止されており、換気のために常時窓を開けている状況下では窓際の子どもなどは大変寒いのではないかと思います。
スライド終了
ウィズコロナ時代に合わない、この防寒着規定について、どのようにお考えでしょうか。
また今後どのように改善を図られるのか、見解をお伺いします。


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