ずっと涙をこぼしながら生きていこうと思う
最近、涙がこぼれてしまうことが増えた。
ひょっとすると、小学生の頃より泣いているんじゃないかと思う。
思うようにいかない現状に悔しさを感じて泣いてしまう。
なんど描き直しても見えなくなってしまう未来に不安を感じて泣いてしまう。
そして、苦しい日々の中で時々とびきりの幸せを感じて泣いてしまう。
いつの間にこんな泣き虫になってしまったんだろう。
泣くことは好きじゃない。
体力を使うし、目が腫れるし。
そうしてブサイクになった顔で仕事へ行かなきゃいけない日なんかは、朝から気持ちがブルーになる。
でも、涙の全くない日々を送りたいとは思わない。
涙が流れなくなった時、僕は中身が空っぽなただの有機物になってしまうと思うから。
悔しくて、もしくは悲しくて泣くのは、現状に疑問を感じているから。
100点満点の人生なんてありえない。
だから本来は、生きている限り、現状に対して何かしらの疑いを持つはずである。
だから、涙を流さなくなるというのは、現状に疑問を持たなくなる、つまり妥協して現状を受け入れてしまうことを意味すると思う。
僕は、涙を流しながら現状に抗って生きていたい。
また、涙が出ないのは感性の欠如の証明でもあると思う。
感動する映画を観て泣けないのは、その映画が自分に合っていなかったからじゃない。
それに感動する感性を持ち合わせていなかったから。
社会人になると、合理的な思考ばかりしてしまい、ついつい感性を無駄なものだと考えて疎かにしてしまう。
でも僕は、それは人間味が失われることを意味すると思っている。
僕は、涙を流すことができる今の自分の感性を大事にしていきたい。
やっぱり、涙が出るのは悪いことじゃない。
弱さの証明なんかでもない。
というよりもむしろ、正しい生き方をしている証なんだよ。
だから僕は、これからも涙を流しながら毎日を生きていく。
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