新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

北海道大学コンパスプロジェクト〜ウェルビーイングについて考えることがウェルビーイングを高める〜 始まりました。

出村 沙代 Sayo DEMURA

北海道大学ウェルビーイング〜コンパスプロジェクト始まりました。

決まっていることの方が少ない中で、「オンラインワークショップ×日常×対面ワークショップ」を、どのようにして参加してくださる方と一緒に創っていく余白を残しながらプログラムデザインしていくか。ゼロからのスタートです。

目次
1. プロジェクトがスタート
2. わたしの「ふつう」とあなたの「ふつう」は違う。そんな「ふつう」を当たり前にしたい
3. オンラインワークショップ×日常×対面ワークショップ
4. VisualPractice(グラフィックファシリテーション)を活用
5. 普段の肩書を手放して話せる時間
6. 当日のグラフィックハーベストより
7. Thank you for・・・


1. プロジェクトがスタート

北海道大学環境科学院 山中康裕教授の「言葉にとらわれずに大切なことを話そう」の呼びかけから、約半年前(きっともっと前)から、ゼロからの対話の場づくりへの挑戦がはじまりました。

はじめて「さよさん、お話があります。」とお声かけいただいたとき、「プロジェクトがあるんです。」と言われて、"ウェルビーイング"という文字が書かれているプロジェクト説明文に、正直に言うとまだピンときませんでした。

Well beingを「幸せ」とか「幸福」とか訳す方に会うこと多くて、なんだかハッピーな状態を表しているような印象で、苦手意識をもっていたので、言葉にたいしてかなり他人事で、むしろ、少し抵抗感のある言葉として反応していました。


1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で述べられている文章は以下の通り。


"「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」と用いられています。"
                         参考:日本の人事部


先入観だけで物事を決めてはいけないと、実際に、先人のみなさんが実践されてきたことや、研究されている方にお話を聞いたり、書籍を取り寄せたり、論文などを猛烈に調べているうちに、研究される方の切り口によって解釈が異なるように見えて、ようやく自分にとってウェルビーイングの探求に呼ばれているような気がしてきたのが、今回の探求のスタートです。

画像2


2.わたしの「ふつう」とあなたの「ふつう」は違う。そんな「ふつう」を当たり前にしたい

10年くらい前から、おたくのように発達凸凹を調べたり話を聞いたりして、学会で発表したり、対話の場を毎月続けてきたりした私がたどり着いたこと。発達凸凹の探求は「多様性を考えるの一つの切り口」なんだと気づき、「で、どうなりたいの?どうしたらいいの?」の、「どうなりたい」と「どうしたらいいのか」のヒントがここにある気がしました。


無題1070

上の図を使って別の表現で書いてみます。

真ん中の人は、背が高いので、壁の向こうが簡単に見えます。左側の女の子は、少し背が低いので、箱を一つ置くことで壁の向こうが見えます。右側の男の子は、箱が3つあれば壁の向こうが見えますが、少し苦しそうです。

「壁の向こうを見えたほうが良い」という前提の元、よかれと思って誰かが用意した箱は、右の男の子にとって不安定で少し息苦しい。長くはそこには居られれない状態に見えます。

日本の支援はこんな風になってはいないか。ということ。
だれもが一律に壁の向こうが見えるように、機械的に必要な数の箱をおいていく支援があるとだとしたら、もしくは、支援する側が良かれと思って一方的に支援をしていたら、それは、本人のためなのか、社会のためなのか、支援のためなのか、誰のためなのか。

「多くの人が壁の向こうを見えているからと言って、男の子は壁の向こうを見たいのだろうか」という問いを持った時、まず、「彼が壁の向こうを見たいかどうか=どうありたいか」「そのためにどのような方法があるか=どうしたいか」の確認があってもいいし、「男の子はそれを相手に伝える」ことをしているか。伝わるように伝えることにも練習が必要で、「伝わるように自分から伝える練習」をしてるか。そもそも、男の子が「壁の向こうは見えなくていい」という選択肢を選ぶことで、独自の世界を築くかもしれないし、無理に壁の向こうを見ることに時間を費やすよりも、彼だからこそ見える世界で能力を発揮するかもしれないのではないか。

誰かにとっての「ふつう」(今回の場合壁の向こうが見える人たちの世界)ができないことで、「かわいそう」「支援が必要」(今回の場合、箱を無条件におく)と考えるのは、もう少し別の見方があっても良いと感じるのです。

発達凸凹の支援だけでなく、社会全体でみたときにも同様だと思うと、ウェルビーイング(「W e l l = 良い 」と「 B e i n g = 状 態 、 あり方」で「良い状態」を意味する)を自分自身で自覚して話せるようにしておく、伝わるように話せるようにしておくは意味があると思いました。

スクリーンショット 2020-06-07 10.39.46


3.オンラインワークショップ×日常×対面ワークショップ

半年間をかけての「オンラインワークショップ×日常×対面ワークショップ」ということもあり、実践現場をもち、忙しい日常を送る今回ご一緒する全国に在住するみなさんが、どのようにすればモチベーションを保ち続けられるか、もしくは、モチベーションに波がある前提で進められるか、についても、挑戦の一つです。所属も、年齢も、忙しくなる時期も、バラバラ。

うーん、難しいんじゃない?という声も、これまでの経験から聞こえてきました。一方で、人も社会も変化する中で、既存の常識の声に従って諦めるのは、もったいないのではないか、という気持ちを選ぶことにしました。

元々は、対面WSで2日くらいかな?と話していたこのプロジェクト。この数ヶ月間、COVIDと共にある生活の中で、人は環境に適応して変化していくけど、人の変化に追いつかない仕組みやシステムも見えてくるようになりました。

「非日常(1日研修、単発イベント、ワークショップetc)で学んで終わり」ではなく「日常から変えていく学びの場」の必要性を感じるようになりました。こうして、オンラインWSの間に「日常」を交えながら「ウェルビーイングについて考えることがウェルビーイングを高める」時間を過ごすのはどうだろう。と、「オンラインWS×日常×対面WS」が生まれました。

スクリーンショット 2020-06-20 19.03.56



VisualPractice(グラフィックファシリテーション)を活用

抽象的な概念を取り扱うので、「すぐわかること」「何年か経ってわかること」「目に見えること」「目に見えないこと」多角的な視点から、気づきを残しているプロセスデザインが必要。グラフィックファシリテーションも活用します。目に見えない内面の変化、触れられない気持ちの変化、日常の中での変化は、自分では感じにくいので、毎回のワークショップの後に同じ問いを残すことで、プログラム終了時に「ご自身の変化」や「プロジェクト参画メンバーの変化」を知る手がかりとしたり、他にも毎回のハーベストと、全体を通じたハーベスト、3年間を通じた視点で、3年後からのバックキャスティングも大切にしていきたいです。

スクリーンショット 2020-06-05 11.57.35


4. 普段の肩書を手放して話せる時間

今日は、全国から10代から50代まで幅広い年代の方が、普段の肩書を手放して話せる時間が生まれているのを感じました◎

当日のワークより

画像9

Well beingについてのインプットの後の対話より

画像8

かわいいグラフィックありがとうございます^^
Graphic Recording by  宇都幸那さん


5. 当日のグラフィックハーベストより

抽象的な概念を扱うので、今回、対話のハーベストに文字だけでなく、グラフィックを取り入れました。オンラインでのグラフィックファシリテーションは、背中を向けてしまうと対面で背中を向ける時よりも影響力が大きいと感じています。今回、場に向かい合いながら画面共有してグラフィックを描くスタイルのデジタルグラレコを取り入れています。

初めてのデジタルグラレコに挑戦してくださったたかあけさんをはじめ、いつも場づくりの段階の打ち合わせから伴走してくださるきっしー☆さん、ちぃさん、今回、無茶ぶりにも笑顔で答えてくれた宇都ちゃん、本当にありがとうございます。万全の環境出ない中で、最後までハーベストしてくださったことに感謝です。

今回のみなさんの「ウェルビーイングを感じるとき」をスタートに、「わたし」も「わたしたち」も「社会」に変化し続ける中で、まずは半年間の変化を残しながら進んでいきたいと思います。振り返った時、どんな軌跡になっているか楽しみ。

スクリーンショット 2020-06-20 15.24.41

コンパスプロジェクト第1回 3

コンパスプロジェクト第1回 4

コンパスプロジェクト第1回 5

コンパスプロジェクト第1回 6


プログラム設計等、難しいことや失敗、時に頭から煙が出そうなこともありますが(笑)、一人ではできないことを、仲間として走ってくださるみなさんと共創できることがうれしいです。今から冬の札幌に集合するのが楽しみです^^

画像6

イメージ:冬の北海道大学


ほとんど公に募集しなかったにもかかわらず、予想を超えて20名定員に40名を超える方がご応募をくださり、嬉しい反面、残念ながら今回はご一緒できない方がいらっしゃるのは申し訳ない気持ちです。関心を持つ方の多いテーマ、このプロジェクトだけにとどまらず、ここから生まれる企画や教育プログラム等にも関わってもらえたらと思います。応援したり、育てたり、多様な方と重なる機会を一緒に増やしていきたいと思うので、関心を持ってくださった方も、ぜひ、特別編の企画が生まれてきたときなど、覗きにきてください!

拙い文章、最後まで読んでくださりありがとうございます。

画像7

参加しながらずっとレコーディングしていてくださり、画面越しに安心感がありました^^ Graphic Recording by  二瓶智充さん


Thank you for

・・・山中先生、玄道 優子 さん、岸 靖久さん、吉塚 知里さん

心強い当日のサポートをしてくださった
宇都幸那 さん、小路楓さん、 三部まゆさん、黒田清乃さん、高橋明美さん、二瓶智充さん

#ウェルビーイング #オンライン #ワークショップ #VisualPractice #グラフィックファシリテーション #spatialchat


関連記事:





この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
出村 沙代 Sayo DEMURA
心理的安全|本音で話せる|対話の場づくりを実践&探求&仕事とする.北極海航海に二度乗船するほど海が好き.2児の母であり一家の大黒柱担当.一人ひとりがウェルビーイングでいられる未来のためにできることを軸に実践中 #ビジュアルプラクティショナー#科学技術コミュニケーター