見出し画像

中国現地採用時代の給与

こんにちは。ヨシトです。
僕は中国で現地採用として13年勤務をしており、2020年3月にコロナウイルスに直面し会社の状況も悪化したため、帰国しました。

本日は、中国現地採用時代の給与について話ます。

これから現地採用する人にも待遇面の参考になるんじゃないかと思い、僕の現地採用時代の給与を公開してしまいます。


現地採用時代の給与実績


給与実績(4社分)
1社目:人材会社(上海)26歳入社 家賃4万円(1K)
入社時月給:13万円 (担当クラス)北京五輪当時2008年の給与。
退職時月給:16万円 (担当クラス)

2社目:人材会社(上海)29歳入社 家賃5万円(1K)
入社時月給:16万円 (担当クラス)
退職時月給:20万円 (マネージャー)

3社目:貿易会社(深セン)32歳入社 家賃5万円(1K)
入社時月給:26万円 (担当クラス)
退職時月給:30万円 (マネージャー)

4社目:貿易会社(深セン)35歳入社 家賃8万円(1K)
入社時月給:26万円 (主任)
退職時月給:38万円 (マネージャー)2020年給与

※当時のレートベース。


待遇解説


給与
ご覧の通り、給与は決して高いとは言えませんね。むしろ低くて泣きそう。
現地採用の人でお金に余裕がありそうな人に会ったことなんてないんじゃないかなと思います。経験から言えることとしては、給与を求めるのであれば、現地採用にはなってはいけませんね。これだけは断言できます。
最後の会社の給与38万円は、高い方には入ると思いますが、これは実質社内のナンバー2のポジションだったので、これくらいは妥当だと思います。

あと僕みたいに男性だったら、結婚して家族を養うことができるかを心配してしまいますね。

現地採用時代は、ずっと雲南省出身の彼女がおりましたが、中国有数の大都市深センで二人で子供を産む、家を買うというのは、無理だと当時悟った記憶があります。


ボーナス
ボーナスは年1~2か月分支給が多かったです。日本では3ヶ月、4ヶ月分という言葉をよく聞きますが、現地採用ではあまり多くボーナスを出してる会社を聞いたことがない気がします。

最後の会社で管理職になり、現地法人の予算管理をしていましたが、本社との調整でローカル雇用の社員のボーナス原資は1か月程度で計算する決まりになっており、業績給は元から多く出す仕組みがないと思います

このボーナスをはじめから1か月程度で固定みたいに考えるのはいかがなものかと思い、外部の人事コンサルタントをお招きして、本社も巻き込んで何度か見直しをしようと試みましたが、他社でも同様にボーナスは1~2か月程度が多いという回答がありそのまま話が流れていきました。他社も同様ということは、中国現地法人の利益は本社にのみ向かっており、現地採用従業員は稼ぎづらい仕組みになっているということを意味しています。


昇給昇格
これも人事コンサルタント会社の人の話をベースにしますが、人事制度として現地採用者のために昇給昇格を導入している会社は多くないのが現状です。駐在員や、現地中国人社員を優遇する会社も多いので、現地採用の日本人はポジション的に難しい位置にいると痛感するはずです。
僕が勤務した4社には少なくともそういった制度はなく、基本、現地の上司と入社からの節目のタイミングで話して終わり、みたいなことが多かったように思います。



家賃
家賃は駐在員だったら会社負担で高級ないいところに住めますが、
現地採用である自分は自己負担で1Kのボロアパートに住んでおりました。
僕が住んでいた上海、深センは家賃が安くはなく、現地採用の給与から家賃捻出となると、生活は楽ではありません。

ボロアパートが嫌だという方結構いると思いますが、そういった方はルームシェアを検討されるのもありです。もっと奇麗なマンションに住めるし寂しくもならないでしょう。僕自身は共同生活するのが苦手なので、ルームシェアは避けて一人暮らしを選択してきましたが。


その他待遇
保険に関しては、ウェルビーという海外在住者の保険に入っていたので、ちょっとした病気であれば無料で治療ができ、問題なしです。
他でいえば、気になる年金は、当然会社が負担してくれないので、もしもやるとすれば自己負担での納付となります。つまり手取り給与からさらに自己負担となってしまいます。


現地採用の待遇はやはり低い


基本給与が高くない、ボーナスも多くはない。家賃も安くはない。福利厚生も厚くはない。ないないずくし。でも、これが現地採用の現実でしょう。悲しくなってしまいました。これだけ逆境的要素を見てしまうと、いくらでも現地採用を辞める理由は見つけられてしまいます。それくらい厳しい環境であることをここでは強調したいです。

時々人材会社のせいにしてる人もいますが、人材会社の目的はあなたを中国に連れてきて企業からお金をもらうことなので、転職する人のことなどそこまで気にしていられません。


まとめ


これらが僕がみてきた現地採用の現状です。今は特に中国経済が発展して物価が上がってしまったので、これから現地採用やる人は尚更大変でしょうね。


なるのは簡単。やっていくのは難しい。

現地採用はその人の生き様が出る気がします。給与が安かろうが、現地採用っていう他の人があまり選ばない道をせっかく選んだのであれば、良い生き様を見せたいところですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?