選ばれる製品には『共感できるストーリー』がある
情報取得方法の変化
一昔前、何か欲しい製品があるときは大手のメディア広告か
実店舗で実物を見るしか製品の情報が得られず
選ぶほど種類が多くないことが多々ありました。
そもそも、地理的要因でモノを選べないことも。
インターネットが普及してはや30数年。
いまは新聞や雑誌、テレビなどのメディア以外にも
インターネットで誰もが気軽に情報を得られます。
また、ECサイトの普及や物流の発達によって
モノを買うのに地理的な縛りもほとんどありません。
インターネット普及の影響は製品を作る側にも大きく
製造に必要なサプライヤーを近場以外からも探せたり
莫大なコストを掛けずに自社製品を広く発信することができます。
そうやって情報は均一化されていきました。
製品の画一化
情報が均一化されると、製品のあり方にも影響がでます。
製造に必要な部品の価格や品質が均一化され
作るための道具や機械も画一化されていく
そうなると、最終的な製品の価格や品質も差がなくなります。
また、機能やデザインで個性を出そうとしても
すぐに真似されて『流行りもの』になってしまいます。
価格、品質、機能、デザインなどでは
競合製品との差別化が難しくなってきました。
選ばれる製品のポイント
差別化が難しくなってきた今
買い手は何を見て製品を選んでいるかを知る必要があります。
たとえば、製品A、Bがあるとします。
どちらも価格や品質に大きな違いはありません。
しかし、売れているのはあきらかにBの製品です。
なぜ差が出るのでしょうか。
製品Aのサイトには、製品の仕様(寸法や素材)や機能など
製品を使うのに必要な情報が記載されています。
一方、製品Bの販売サイトには製品の仕様や機能に加えて
「どんな人が作っているのか」「どんな思いで作っているのか」
という『製品の背景』が説明されています。
この『製品の背景 = ストーリー』が製品選びのポイントになります。
共感できるストーリー
「こだわりの〇〇の素晴らしさを広く知ってもらいたい」
「〇〇に困っている人を助けたい」
「培ってきた歴史や技術を途切れさせたくない」
多くの場合、モノづくりには『想い』が付随します。
『ストーリー』を無理やり作る必要はありません。
『想い』を見えるカタチにしたものが『ストーリー』になります。
webサイトの商品ページに記載したり
SNSや動画サイトで発信したり
製品のターゲットに合った伝え方を選べば
『ストーリー』は伝わります。
ストーリーに共感して買ってくれたユーザーは
そのまま製品のファンになってくれるかもしれません。
選んでもらうだけでなく、その後につながる可能性があるのが
『共感できるストーリー』のポイントです。
まとめ
価格や品質などに大きな違いがないのであれば
「買いたいと思える人から買う」のが人情です。
さまざまな想いを詰め込んで作る製品。
伝えたい相手に伝わるよう
ストーリーとして発信していきましょう。
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