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アマゾンが震撼した企業(『ザッポス伝説』書評)

靴D2Cの先駆けであるザッポス社(1999年設立)。

Amazonが圧倒的機能価値を有したEndress.com(同じ品ぞろえで価格が2-3割安いサービス)で対抗したが、ザッポスユーザは増え続けた。

Amazonは、最終的に負けを認める形で、ザッポスの独立性を担保する条件付で、同社の買収に至る(2009年)。

『ザッポス伝説』には、ECの巨人が敗北を期したサービス「ザッポス」の成功の背景が、3つのpartに分けてストーリ仕立てで描かれている。

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Part1は、起業家トニーシェイのザッポス参画に至る物語。

幼少期から「利益最優先」で起業を繰り返してきたトニーシェイだからこそ、それよりも大切なものがある、という気づきに至ったのだろう。リンクスエクスチェンジをMicrosoft社へ売却する前後の彼の気持ちの変遷が事細かに書かれていてとても面白い。

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Part2は、靴販売からカスタマーサービスの企業に変革するザッポスの物語。

特に2003~2004年の経営判断が、今のザッポスの強い企業文化に繋がっていることが良く分かる。

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Part3は、トニーシェイが経営で重視する3つのハピネスのフレームワークの紹介。

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この書籍を通じて、D2C領域だけでなく、すべての企業・組織が「幸せとは」という問いを軸に、自身のあるべき姿を見直す、一つのきっかけになると感じ、お勧めです。



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