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eスポーツと高齢化社会

2020年7月22日、神戸市・NTT西日本・PACkageが、eスポーツによる地域課題解決に取り組むというニュースが発表された。

この中でこんなコメントがあり、個人的とても応援したい。

介護施設等への入所者とその家族が、eスポーツを通じた新たなコミュニケーション、エンターテインメントを体験するとともに、高齢者の生きがいの醸成や健康増進の可能性について検証する

僕が大学生の時、祖母が田舎の家から東京に引っ越してきて、老人ホームで暮らしていた時期がある。

家が近かったこともあり時折足を運んでいたが、そこでの生活に課題を感じていた。幸いにもその施設ではケアマネージャーの方々がとても創意工夫をしていて、多くのレクリエーションが催されており、明るい雰囲気であった。

しかし、そのような施設であっても、祖母が触れ合うのは、どうしてもコミュニケーションの主な相手は同じ施設にいる、同じ年代の方々だ。

結果として、どうしても所属するコミュニティが、家族と施設の2つになってしまう。もしかしたら仲が良い家族ほど、お互いを気遣いあうことで一緒に暮らしていたときよりも少し距離ができてしまうこともあるかもしれない。その場合は、施設のコミュニティ1つが多くの時間を占めてしまう。

人は3つ以上のコミュニティに所属することで、一つのコミュニティでの失敗のダメージを分散し、精神的に安定するというが、コミュニティが1-2つしかない状態が続いてしまうのだ。

前述のeスポーツの実験は、これを解決するの可能性があると感じた。

今や、将棋・囲碁はいまでは若者にとって人気のスポーツだ。
(あえてスポーツと言おう。スポーツの定義についてはこちら

そして、高齢者もルールを知っていて、ゲームであれば距離を超えてフラットにコミュニケーションをとることができる。

このコミュニケーションがリアルな触れ合いにつながったり、インターネット上での会話につながったりすること、施設以外でのコミュニティ形成が生まれる可能性がある。

この取り組みの今後に期待したい。


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